「なんくるないさ」 沖縄で見つけたお気に入りの言葉。それはでも、投げやりな意味なんかじゃない。決してあきらめないことなんだ。 どこで暮らすことになっても、その笑顔をいつも胸に、後ろを振り返らないで、前を見て。 15歳のお誕生日、おめでとう。 ![]() ■
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by kotaro_koyama
| 2010-08-22 08:52
| 日本放浪
『ねぇKei、ボクね、剣道習いたいからぁ、日本に住もうよぉ』 『・・・ イヤだ!』 夏休みに日本に帰ってくるのは大好きだし、もっともっと長く日本で遊んでいたいのだけれど、ここにずっと『住む』なんて考えられない。Keiの口から飛び出した否定の言葉は、驚く程力強かったのです。 ![]() ■
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by kotaro_koyama
| 2010-08-11 16:49
| 日本放浪
イタリアの学校では、クラスによって使用する教科書が微妙に異なる。そしてその教科書は、自分自身で本屋に行き、前もって注文をしておかなければならない。新学期は9月に始まるから、8月中旬頃までには頼んでおかないと手ぶらで学校に行く事になってしまう。 9月から中学1年生になるKei。6月、イタリアを後にした頃にはもちろん新しいクラスは決まっていなかった。でももう8月だ。そろそろ発表になっているかな?本屋にも連絡をしなければいけないし。誰かのお母さんにメールしてみようか、などと思いながら、新しく通学することになる学校名を検索してみた。お、なんだ、ちゃんと学校のホームページがあるじゃない。なになに・・・新1年生の名簿発表? クリック。お!なんだ、便利なことしてくれるじゃない!イタリアって変な所がススんでいるんだよね。 クラス1A。これからの3年間を共にする子供たちの名前が並んでいた。ピエトロ、ステファノ、ロレンツォ、アンナ、そして愛するジョヴァンニ・・・ よかった、よかった。Kei希望通りの顔ぶれだ。そう、まさに希望通り、恐ろしい程希望通りだ!学校選択表を提出する時の、あのお母さんの言葉を思い出す。 『大丈夫よ。Keiとうちの子が一緒になるようにしておくから』 小学校5年間を担任してくれた先生も言っていた。 『1Aは良い先生が揃っているわよぉ。え?まだどのクラスになるか分からないって?私に任せておきなさい。あの仲良しギャングたちが一緒のクラスになるようにしておきますからね。ああ、あの子たち本当にいいグループよねぇ。これからの3年間が楽しみね!』 どこで誰がどう手を回しているのかは知らない。それともただの偶然なのか・・・ いやいや、ここまでの偶然は考えにくい。やはりチカラやコネのある人が、陰でそれなりの影響力を及ぼしているとしか思えないのだ。 中学校のクラス分けなんて可愛い話かもしれない。でもこういう小さなことに関わる度、この国の底知れない闇の深さを垣間見てしまうのである。マフィアな仲間に入れてもらった時は良いけれど、その輪から外れた時には・・・ その輪の中に入らないとどうにもならない時には・・・ ![]() ■
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by kotaro_koyama
| 2010-08-09 17:18
| 日本放浪
![]() 今年も知床自然教室でワイルドなキャンプをしていたのだ。Mahoは2回目、Keiは3回目の参加だった。 二年前、初めてこの娘たちを送り込んだ時、そして昨年、Keiを一人だけで参加させた時を思い出す。下着や靴下は足りるのか、雨が降ってずぶ濡れになったらどうするんだ、ちゃんとご飯を食べるのだろうか・・・ 親の心配がつきることはなかった。そして毎日毎日、自然教室の日程を見ては知床のピンポイント天気をチェックしていた。 でも今年。 Keiはもうベテランのはずだし、大きなMahoも戻って来た。ボクはすっかり安心してしまって、まるで二人の子供なんか存在しなかったかのように、とても静かな一週間を満喫させてもらった。 でも羽田空港で Mahoのちょっと疲れた笑顔を見た時、 Keiの絆創膏だらけの足を見た時、 お別れに皆で歌を歌って涙を浮かべる君たちを見た時、 ちょっとだけ、僕も泣けてしまった。 ■
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by kotaro_koyama
| 2010-08-05 19:57
| 日本放浪
![]() 試合開始は午前10時。推定気温36℃、体感気温50℃。日陰というものがまったく存在しないスタンドで、11歳と6歳の子供の身体を一生懸命冷やしながら、個人的にはまったく関係のないチームを応援するというのはなかなかシュールな体験でした。 酷暑に気を失いそうになりながらも、もちろん高校球児たちの鮮やかなプレーに目を奪われはしました。でも何よりボクの心を揺さぶったのは、応援団の女の子たち。制服を着て、頭からタオルをかぶって、ペットボトル1本片手に、ルパン三世、キューティーハニーに山本リンダ、そして暴れん坊将軍のテーマを演奏し続ける・・・ ああ、こんな青春の1ページ。イタリア育ちの君たちに理解できるだろうか! そんなことを思っていると、我が娘Keiはいつの間にかスタンド最前線に陣取り、ペットポトルを拍子木にして、いつまでも決着のつかない試合を応援していたのです。 おぉ!キミの中にも、やはりニッポンのアツき血潮が流れているのか! ■
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by kotaro_koyama
| 2010-08-02 20:05
| 日本放浪
![]() まずはおめでとう。河村くんのイタリア滞在の集大成、本来だったらちゃんとお金を払って買わなきゃいけないのに、義理堅い君は丁寧にも献本をしてくれた。勝利に固執するイタリアサッカーの強さを取り入れて行きたい指導者必読の本だね。 ワールドカップではイタリア代表が早々に敗退してしまって、出版の時期としてはちょっと不運だったけれど・・・ ・・・でも心配しないで河村くん! 早くもこの本を目を輝かせて読んでいる少年がいる。本田のフリーキック、そして毎週楽しみにしているイナズマイレブン・・・ Rikiにとってはまさに絶好のタイミングで届いた本なのだ。 基本となるボールの蹴り方を真似し、そして戦術練習を熟読。大きな目を更に大きく見開いて、大きな声を更に大きく張り上げて、河村くん指導のポイントを解説、実践してくれる。 開いたドアがゴール、散らばった椅子が相手選手だ。当然、お父さんはゴールキーパーの役割を果たさなければならない。家の中は、サンシーロ、オリンピコ・・・いや、ペルージャ・モンテモルチーノの人工芝となる。汗びっしょりになった後はお風呂へ直行。そして河村くんの本をしっかりと胸に抱き、就寝。 この夏、しっかりと練習を積もう。そして、「1対0の美学」を身につけた若きブルーサムライをカルチョの国へ逆輸入しよう。 ■
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by kotaro_koyama
| 2010-07-23 08:11
| 日本放浪
![]() 『Keiちゃん居ますかぁ?』 近所の友達、T君がやって来た。玄関先での会話を聞いていると、どうやらプールに誘われているらしい。そしてどうやら、一緒に行くのは男の子ばかりらしい。Keiがちょっとドギマギしている様子が伺える。 『パパ、行ってもいい?』 『もちろん』 そうか、今日から日本の学校は夏休みか。同じ学校に通う訳でもないし、普段は留守なのに、こうして誘ってくれる日本人の友達ができたKeiは幸せだ。聞けば、プールまでバスを乗り継いで行くらしい。子供たちだけで出かける初めての日本の休日。いい思い出になるだろう。小遣いを持たせてやった。ちょっと緊張して、男の子4人に混じって出かけて行った。 ジョバンニ、ピエトロ、ステファノ・・・ イタリアでも、Keiが仲良くしている友達は皆男の子だ。もちろん女の子の友達もいるのだけれど、放課後や休日、遊びに誘ってくるのはいつも男友達。彼女自身は別に男っぽい訳ではない。お洒落に対するこだわりは人一倍強いし、遊び方だって女の子らしい方だと思う。 オンナとしてモテている、っていう様子でもない。そのさっぱりした性格がいいのか、何なのか。ともかく、オトコを引きつける彼女の魅力は人種の壁を超えているらしい。 ■
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by kotaro_koyama
| 2010-07-21 18:49
| 日本放浪
ゴキブリが出た。ボクの大嫌いなゴキブリが。 家族全員、ボクがゴキブリだけは駄目なことを知っている。だからその処理はすべて他の誰かに任せて逃げる。頼りになるのが昆虫好きのKeiだ。ママが必死に殺そうとする姿を見て、『殺すなんてかわいそう』などと実に頼もしいことを言う。そして弱ったゴキブリをボール紙に乗せて、観察なんかをしている。助け合う家族。美しい。 小さい頃、ボクはゴキブリを見たことがなかった。自宅の周囲はまだ緑がいっぱいで、住宅の数が少なかったからかもしれない。生まれて初めてその姿を目撃したのは小学校3年生の時、あれは理科教室だった。大騒ぎする生徒たちを尻目に、スリッパでパンッとゴキブリを叩き、そのヒゲをつかんでゴミ箱に捨てた理科の先生。『キッタネェ〜!』と叫ぶ生徒たち。先生は『こんなの手を洗えばなんてことない』と涼しげに笑っていた。理科の先生が言うのだからそうなのだろう、と妙に納得しながらも、なんとグロテスクな生き物なのだと仰天したことを思い出す。それからも長い間、自宅でその黒い姿を目撃することはなく平和に暮らし、そのせいかどうか、今、あの生き物だけは大の苦手なのである。 『Kotaroさんはもうイタリア永住ですか?』とよく聞かれる。『永住ですか?』なんて言われると『うっ』と答えに詰まってしまうのだが、『まあ今のところは』なんて適当な答えをしておく。でもその後『永住ねえ』と考え込んでしまって、『さてボクはこれからの人生を如何に』なんて真面目に考え込んでしまう。イタリアに住んで良い事、悪い事、日本の良い所、悪い所・・・ 頭の中に色々とリストを挙げ始めるのだが、その中に必ず出てくるのがこのゴキブリなのだ。イタリアの家にはゴキブリがいないのだ。14年間暮らしてきたイタリアだが、ただの1回も彼らに遭遇したことがない。ゴキブリを見なくて済む国。ああなんて素晴らしい国なんだ!人は馬鹿なことと笑うだろうが、ボクの中ではかなり重要な要素なのである・・・ さて、ゴキブリ出現の翌日。早速ゴキブリホイホイを買って来た。それを見て喜んだのがRikiだ。生まれて初めて見るゴキブリのお家の工作セット。まるで新しい玩具を買ってもらったかのように狂喜乱舞している。 『ボクが作るぅ!!!』 真剣な眼差しで組み立て方を読み、喜々とした表情でゴキブリのお家を次々に建設、しかるべき場所へ設置してくれた。 改めて家族の有り難みを感じた。 ![]() ■
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by kotaro_koyama
| 2010-07-20 10:54
| 日本放浪
『パパ、お願い!選ぶの手伝ってくれる?』 『そんなの自分で好きな奴を選びなよ!』 『あのね、わたし、こういうの駄目なの。全部欲しくなっちゃうから・・・』 収集家Keiは、自分の欠点を良くわきまえているのであった。毎日毎日自分の手で集めた沢山の貝殻。それもそのほとんどは素潜りをして海底から拾ってきたもの。一つ一つの思い出を捨てきれないその気持ち、キミでなくてももよく分かる・・・ 宮古島滞在最後の夜、ボクが選別してあげた選りすぐりの貝を奇麗に並べるKei。ここで過ごした短い日々がその心に深く残りますように。 ![]() ■
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by kotaro_koyama
| 2010-07-16 15:41
| 日本放浪
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