BIG BOB

午後、誰もいない海岸を歩いていると、近寄ってくる人影。物売りだろうな。ホテルへ戻ろうかな。あっ、もう目が合っちゃった。ニコニコと笑いかけてきてる。絶対物売りだろうけれど、もしかしたらただの地元住民かもしれない。もしそうだったら「避けた」と思われるもの嫌だな・・・

『Hi! My name is Bob! Big Bobで~ス!! ワタシあの帆船のキャプテンしてま~ス!』

やっぱりそうか。キミは船に乗せたいのね。それにしても陽気だ!
彫り物、アクセサリー、ラクダ乗り、マッサージ、売り込むモノは様々なれど、どの物売りも一様に明るい。そしていきなり商売を切り出すなんて野暮なことはしない。まずは自己紹介から始まる「会話」。それからおもむろに本題に入る。こちらにその気がないことを知っても、妙に陽気だ。

『Big Bobも生活苦しいで~ス! Big Bobも生きていかなきゃいけませ~ン!』

ひとしきり「会話」を楽しんだ後の諦め方も明るい。商売が上手くいかず残念そうだけれど、明るい。

『あの子キミのムスメさん? ミツアミにしてあげてる女性はワタシのシスターですネ! お仕事くれてアリガトウゴザイマ~ス! ワタシタチもうトモダチですネ! 船に乗りたくなったらいつでも声掛けてくださ~イ!』

そうか、妹だったんだ・・・少しはお金を落とせてあげてよかった、と思ったけれど、後で聞けば、ケニアでの知り合い同士は皆兄弟姉妹と呼び合うとのことだった。

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Commented by NOA at 2009-04-16 04:45 x
鮮やかなお写真堪能しました。
らくだに揺られて気持ち良さそう・・・
ご家族で素晴らしい経験をされたのですね。
ヨーロッパとも日本とも違う全く異なる世界へ行って子供さんたくさん刺激を受けた事でしょうね。


Commented by kotaro_koyama at 2009-04-16 18:22
NOAさん> 僕は久しぶりに、子供たちは初めて、欧米以外の文化に触れて本当にいい刺激を貰いました。次はどこかな・・・
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by kotaro_koyama | 2009-04-08 19:14 | 旅行 | Comments(2)

主夫と生活、ゴルフのこと。


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