AI時代、上手に嘘をつく
2026年 02月 28日
「これから毎日、パパが言った日本語を即座にイタリア語に訳すね」



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Keiが、唐突にそう言いました。
毎朝の朝食時、僕たち親子はたわいもない会話を交わします。けれど今朝は、突然そんな宣言が飛び出しました。
近々、通訳の仕事を控えている娘が、彼女なりの脳トレをしようというのです。
早速、僕が話す日本語をイタリア語に訳し始めます。
「もっと何か話してよ!」
そう促されると急に話題に詰まってしまい… 僕は「今日のニュース」から気になる記事を拾い上げ、読み上げたのでした…
近頃、AIによる機械翻訳の進化には目を見張るものがあります。まさに日進月歩。
その語彙力、とりわけ専門用語の正確性が凄い。処理速度も加速する一方。技術文書の翻訳、定型的なビジネス会話であれば、すでに実用レベルでしょう。ただ単なる言語変換、いわば「言葉の置き換え」では、もはや人間は太刀打ちできません。
時折、僕も翻訳や通訳の真似事をしますが、AIの能力に圧倒され、無力感を覚えます。
(これから先、この分野で人間が介在し続ける理由はあるのだろうか…)
そう考える時、残るのは「上手に嘘をつく技術」なのではないかと改めて思うのです。
もちろん、嘘が事実を改変するものであってはいけません。通訳業は、信頼が資本ですからね。
ここで言う「上手に嘘をつく」とは、言い換えれば「文脈の最適化」です。
大事なのは、場の空気を和らげるクッションになったり、沈黙や行間の意味を汲み取ったり、また時には対立する両者の緩衝材になったりすること。
こうした「言葉の向こう」を調整する作業は、AIがどれほど進化しても、人間にしかできない聖域かもしれません。少なくとも、そうであって欲しい!
従来から、通訳には「その場の空気を読む力」が求められてきました。これからは、その能力こそが唯一無二の価値になるでしょう。
娘も、単なる語彙力だけではなく、高度な調整ができる「人間力」を磨いてほしい。そんなことを思った朝でした。

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関西弁、話しながら相手の気分を読んで、中身を変えていく傾向が。
語尾の微妙な言い回しがポイントなんですが、AIはどうなのかな・・・。
AIがよくわからない開催生まれの私ですが。
語尾の微妙な言い回しがポイントなんですが、AIはどうなのかな・・・。
AIがよくわからない開催生まれの私ですが。
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技術系の直訳ならAIで事足りますが、交渉などの通訳は人柄によって、差が出るものだとおもいました。第二次大戦中は海軍の幹部候補生として乗艦していた人ですが、戦後初期のフルブライ留学生として米国に渡り、大手の会社勤めを経て最後は悠々自適のNY生活を送った方でした。あるとき絵画オークション買い付けの手伝いをされて、会食を交えての通訳にはまいりました。慣用句を自在に扱い、場の空気を和ませるあたり、昨日今日のAIとはまったくの別物でした。
> takeshi_kanazawさん
あぁ、関西弁トークはAIにはハードルが高いに違いないです!!!
あぁ、関西弁トークはAIにはハードルが高いに違いないです!!!
> tanatali3さん
凄い方ですねえ。まさにその通り、「人柄」と「機転」が大事ですね!
凄い方ですねえ。まさにその通り、「人柄」と「機転」が大事ですね!
by kotaro_koyama
| 2026-02-28 00:15
| バイリンガル
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Comments(4)

