今日誘う理由は
2025年 10月 06日
息子が家を出て行ってから、2年近くが経ちました。


ワタクシ、子離れという試練にだいぶ手こずりましたが、最近になってようやく、その不在にも慣れてきた気がします。
とは言うものの、なんだかんだ言って、だいたい10日に一度くらいは会っているのです。
僕のココロはそのリズムに馴染んでしまったみたいで、それ以上──2週間も顔を見ないと、やっぱり寂しさは否めません。
そんなわけで、あれこれ理由を見つけては、お誘いをするわけであります。
昨日は、ウナギの匂いを漂わせてみました。うちわでパタパタ扇いで…
「Sagra dell'Anguilla(うなぎ祭り)に、日本から料理人が来て、本物の蒲焼きを焼いてくれるらしいよ。コマッキオっていう町。ちょっと遠いけど… 来る?」
うなぎの蒲焼きが大好物の息子、この誘いには乗ってくるだろうと思ったら案の定。

往復440キロの日帰りデート。もちろん彼女テレーザも一緒にね。
最近購入したという中古のデジカメを手に、炭火で丁寧に焼かれる蒲焼きを興味津々の目で見ていました。
日本風の蒲焼きはもちろん美味しかったけれど、イタリア風、いや、地元コマッキオ風に調理されたシンプルなうなぎのグリルが、意外なほど美味だったね。

次は、どんな理由を、どんな匂いを送ってみようか。
by kotaro_koyama
| 2025-10-06 18:54
| イタリア暮らし
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