隠していた贈り物

「ほい、サプライズ成功。無事サッサリに着きました」

Rikiからセルフィー写真が届いた。

息子は、テレーザを連れて、長女Mahoを無通告訪問したのだった。

直前まで、娘と孫とビデオ電話をしていた僕。「ビックリが待っているよ。今日、もうすぐ」流石に全てをバラす訳にはいかないけれど、でも何かを言いたい気持ちでいっぱいだった…

思えば、長女にも孫にも、何のクリスマスプレゼントもしなかった。だいぶ冷たい親、爺さんだ。でも、遠くから「モノ」を送るだけじゃあねえ… と考えちゃって。

このサプライズだって、僕の企画じゃない。お金も出していない。ただ、息子とテレーザをボローニャ空港まで出迎えに行くだけ。往復6時間弱の運転。たったそれだけの協力。ささやかな気持ちである。

びっくりして、感激して、泣いちゃったみたい。

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