笑顔の、一期一会

右肩と左肘が痛くて、しばらくゴルフから離れていたのだけれど、

ファブリツィオとレオナルドからの誘いを断り切れず、クラブを車に積んだ。

3人でのラウンドだと思って1番ティーグランドへ行ったら、見知らぬ青年がいた。

巨体に似合わない可愛い笑顔で近づいて来て、「9時のティータイムですか?一緒にプレイしてもいいですか?」と、英語で。

聞けば、オランダ人。休暇で、彼女とトスカーナに滞在している若者だった。

名は、ピーター。まだ26歳… Keiと同じ歳!

ハンデ18だと言う彼、立派な体格をしているだけあって、当たれば凄い球を打った。6番アイアンで、200ヤード近く飛ばしていた。当たれば、だけれど。

ピーターは、我がコースの美しさに感動の言葉を並べながら、あちらこちらへボールを散らしていた。

そしてグリーンの速さに目を丸くして、何度も、何メートルも、オーバーしていた。

「今日は遅い方だよ」って言ったら、「オランダのゴルフ場じゃあり得ないよ!」

決して上手とは言えないゴルフだったけれど、でも、一緒にラウンドをして気持ちの良いゴルファーだった。

それは何よりも、その笑顔。失敗しても笑顔。

笑顔、大事なり。

18番ホール、最後のパットを終えて握手を交わしたら、

「今日はありがとう!あなた達にプレゼントがあります」って、僕たち一人一人にゴルフボールをくれた。彼が働く会社のロゴが入っている。

嬉しい心遣いじゃないか…

娘と同じ歳、初対面の青年と共に過ごした半日もの時間。

たぶん、もう2度と会うこともないだろう。

こんな出会いと別れがあるのが、ゴルフの良いところである。

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Commented by Keiko at 2024-08-21 19:45
楽しいですよねぇ、初対面の方とのラウンド。
若くてあちこちへ飛ばす若者にはいささか疲れますが。(笑)

ポーランドへ遠征したときも、たくさんのお土産を持っていきました。
もちろんお返しもたくさんいただきました。
Commented by kotaro_koyama at 2024-08-21 23:45
> Keikoさん
僕は、もしかしたら独りゴルフの方が好きかもしれませんが、世代性別を超えたこういう出会いこそが、ゴルフの、人生の楽しみ方なんだと改めて思いました。
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by kotaro_koyama | 2024-08-21 15:37 | ゴルフ | Comments(2)

主夫と生活、ゴルフのこと。


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