いのち短し

庭の片隅、オクラの花。

二、三日おきくらいかな、ふと気がつくと、一つ、新しいものが咲いている。

でも、半日と持たずに消えていく…

可憐で儚いその姿に、何故か頭に浮かんだのが、

「いのち短し 恋せよ乙女」

たぶん、誰でも聞いたことがあるだろう。調べてみれば、大正時代の歌謡曲の一節なのだった。時代を超えて生き続ける、素敵な詞。

イタリアにも、似たような言葉がある。

Quant'è bella giovinezza che si fugge tuttavia!
「若さとはなんと美しいのだろう… それなのに、すぐに消え去ってしまう!」

Chi vuole esser lieto, sia, di doman non c’è certezza.
「今、この瞬間を楽しみなさい。明日が来るとは限らないのだから…」

こちらは、大正時代どころか、ルネッサンス時代に詠まれた有名な詩。

光陰矢の如し、カルペ・ディエム…

「今この瞬間を生きろ」

古今東西、人類が感じてきた、共通の気持ち。

今日は長女の誕生日だ。

95年生まれだから、もう29歳!

まだ若いと言えるのに、人生いろいろ経験しちゃって、とても「乙女」とは呼べないだろう。

でも、そう、「いのち短し」だ。

まあ恋はほどほどに、

今日という日の花を、大切に摘んで、

これからを、生きて行ってほしいと思う。


お誕生日おめでとう

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いのち短し 恋せよ乙女
あかき唇 あせぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものを

いのち短し 恋せよ乙女
黒髪の色 あせぬ間に
心のほのお 消えぬ間に
今日はふたたび 来ぬものを

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Commented by Keiko at 2024-08-21 04:26
思わず歌ってしまいました。
前半しか確かではないのですが、
後半は創作で。(笑)

いつも真摯な語り口のKotarouさんのblog、素敵です。
Commented by kotaro_koyama at 2024-08-21 14:27
> Keikoさん
ありがとうございます!一応真面目に書いてます…
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by kotaro_koyama | 2024-08-20 03:55 | イタリア暮らし | Comments(2)

主夫と生活、ゴルフのこと。


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