悪気なき差別と
2024年 07月 29日
先日、バルセロナでゴルフをした時、

帰国してから、Keiに、その話をした。


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それは日本人同士の対抗戦だったから、100人ほどの日本人がいた訳だけれど、
練習日、昼食を取ろうと、プールサイドのレストランへ行った時、スペイン人の女性(おばさん)が仰った。
「あなた方日本人には、もう一つのレストランが用意されているわ。クラブハウスの中、あちらの方よ」
それがスペイン語だったか英語だったかもう覚えていないけれど、彼女のジェスチャーだけは脳裏に刻みついている。
「あなた方日本人」の言葉のところで、なんと彼女は、自身の両目尻を、手で横に引っ張ったのである。西洋人が、僕たちアジア人を馬鹿にする際にやる、あのジェスチャーである。
その部分だけじゃなくて、会話全部が、大袈裟な身振り手振りだった。「あちらの方」とか「食べる仕草」とか。
つまりそれは、僕に言いたいことを伝えたいだけの仕草だった訳で、悪気は感じられなかった。
だからそのままやり過ごしたのだけれど、
でも、僕は相当びっくりした。
(それとも、やっぱりあれは『差別行為』だったのだろうか…)
考えながら、このこと、他の日本人の仲間には言えなかった。やっぱりそれは、軽く笑い飛ばせるような出来事ではなかったからだ…

彼女を含め、僕の子供たちは、今まで数えきれないくらい「あんな行為」をされて来ているはずである。そしてそれは、いつだって悪気のあるものだったに違いない…
僕の話を聞いて、Keiは目を丸くした。
でも、あまりにも有り得ない話に、笑っていた。
そして、彼女が物心ついた頃から受けてきたこと、感じてきたことを話してくれた。
周囲と同じ「イタリア人」だと思っていた自分が、いつの日からか「違う」と分かり始めたこと…
聞きながら僕は、彼女たちの涙、その全てが僕一人の責任である気がして、謝りたい気持ちでいっぱいになったのだった。


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正直ヨーロッパはまだまだそんな印象です。アメリカでは差別にとても敏感なので面と向かってやられることはないですが。それでもヨーロッパの友人に冗談混じりで言われたりやられたりはありました。時代は変わっていくし、本当に愛してくれてる家族や友人がいればそんな無知の人たちは痛くも痒くもないです。なのでパパはただただ愛を伝えてあげてくださいね!
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無意識の差別。ヨーロッパの差別は根が深いです。
> poppo1220さん
ありがとう… ほんと、ほんとうの「愛」が、大事!
ありがとう… ほんと、ほんとうの「愛」が、大事!
> 門田さん
そうですねえ… まあ日本も含めて、どこの国でも、それなりにそれなりの差別意識、行為はありますけれど…
そうですねえ… まあ日本も含めて、どこの国でも、それなりにそれなりの差別意識、行為はありますけれど…
by kotaro_koyama
| 2024-07-29 14:40
| イタリア暮らし
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Comments(4)