ゲイの街を歩く

「シッチェス - Sitges - はゲイの街だよ」

「へぇ、そうなんですか。僕、昔からゲイに良く好かれるんですよ。気をつけなきゃ！」

ここへ来る前、そんな話をしたこと、ちょっと忘れていました。

街の中心からちょっと離れたホテルに泊まっていたからかな。

でも、実際来てみると、

あ、あの二人そうかな… んー、そうだねえ。

あ、あそこにも。

あ、また。

ほんとうに沢山、いらっしゃいました。

そして、あちらこちらに、ゲイ向けのお店があるのです。

見ると、網網で、ちょっと透け気味のお洋服、

ふぅん、こういうのが良いんだ…

しかし、不思議だなあ、なんでオトコがオトコを好きになるかね…　ボクは、やっぱりオンナが良いねえ…

そんなことを考えながら、バールで一杯。

もちろん、つまみも。

今日のオリーブはちょっとハズレだったけれど、

ししとうが美味い！揚げ具合、塩加減、最高。

次に入ったのは、生ハム屋さん。

いかにも観光客向け、お土産用の真空パックが、ずらっと並んでいて、こんなの買うかよ、って思ったのだけれど、

実は、このおじさん、いや、お兄さんが、その場で真空パックにしているのでした。

一枚一枚丁寧に、上手に切っている。あぁ、これなら…

「お勧めはどれ？」

聞くと、

「こっちの方がランクは上で値段も高いけれど、僕にとってはこれだね」

「じゃあそれ頂戴！」

「開封したら10分は空気にさらしてから食べてね。お腹が空いていて我慢できなかったら、5分でもいいけどさ！」

スペイン語だったけれど、言っている意味は分かりました。

店を出たら、また、ふらふらと。

海を望む、素敵な大聖堂

この街のシンボルなんだろうな。

写真に写るこの二人は、フツーのカップルです。

たぶんね。

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