僕らの時間

「コータ、お前はオレのゴルフSOS、救世主なんだよ」

ファブリツィオは言います。

医薬製品の営業をしている彼は、ウンブリア州全域の薬局をぐるぐる巡る毎日。

アポの合間に、好きなゴルフをするのです …って言うか、ゴルフの合間にアポを入れているのかな。

ゴルフバッグは、もちろん常に車の中に。

で、週に2〜3回、僕に連絡をしてくるのです。

「明日できる?」前の日に言ってくることもあるし、

「これから行ける?」当日の朝突然、もしょっちゅう。

自由人の僕は、大抵の場合オッケーな訳で、そう、ファブリツィオにとっては有難い存在みたい。

僕自身は独りゴルフも全然平気だけれど、彼は嫌みたいで。

僕より2つ年上、60歳目前なのに、いつも元気にゴルフバックを背負って歩きます。

そして、とにかくプレーが速い。素振りなんて一切しません。気がつくともう打っている…

だから普通に回ると、2人で、歩いて、3時間15分〜30分で終わっちゃいます。

今朝も突然呼び出しを受けて、10時半にスタートして、きつい山岳コースを歩き終えて…

「コータ、今何時?」

時計を見たら、14時、

14,300歩、距離10,7km、3時間半。

「今日も、オレたちのペースだったな!」

ファブリツィオは、嬉しそうでした。

僕らの時間_d0036978_23133175.jpeg

これは、もう駐車場まで歩いて来ちゃってからの表示だから…

18番ホールを終えて、握手した時は、3時間20分くらいだったかな。

確かに今日も、「僕たちのペース、いい時間」だった。

ゴルフも、これくらいで終えることができるのなら、身近なスポーツになり得ます。

仕事の合間にだって、余裕でプレーできます。

イタリアの田舎なら…


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by kotaro_koyama | 2024-05-31 23:58 | ゴルフ | Comments(0)

主夫と生活、ゴルフのこと。


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