互角のようで負けている

"Ciao Kotaro!"

夕暮れ時、独り練習をしていたら、フランチェスカがやって来た。

"Ciao Franci, come stai? Sei tornata dalla vacanza?"

「おー、元気?バカンス帰り?」って聞いたら、やっぱりそうだった。一週間、家族でカラブリアの海を楽しんだそうだ。その肌、ゴルフ焼けが隠れて、艶やかな焦茶色になっている。

「昨日は1日休んだけれど、今日からまた練習よ。大事な試合が立て続けにあるから」

そう言って、おもむろに球を打ち始めた。

少し見ない間に、まただいぶ成長したようだ。まだ15歳だけれど、しっかりとした体つき、顔つきになった。

聞けば、春先には1だったハンデが、スクラッチ0を超えて、プラス1になったと言う。一方の僕は、6から9に後戻りした…

「何ホールか、一緒に回る?」

その誘いに、喜んで乗った。

彼女のことは幼少の頃から知っている。ゴルフの経験年数は、45歳で本格的に始めた僕の方が若干長い。でも、ここまでゴルフで差がついてしまったのはなんだろう?子供の時に始めたから?それとも努力?才能?いつもそこに最大の関心がある…

レギュラーティーより少しだけ前にある、青ティーからプレーするフランチェスカ。

ゆっくりと急がない。でも、しっかりと振り抜いたドライバーショットは、ほぼ僕と同じくらい遠くへ飛んで行った…

6ホールやって、1打負けた。でも中身を見ればもっと差があった…

彼女との違いは、やっぱりショットの精度だ。

そして、パットの時の、カップを睨む目。

ミスをした時の悔しそうな顔。

これだ。

この気持ち…

互角のようで負けている_d0036978_16532645.jpeg


「ゴルフが上達したいのなら、たとえ嫌な奴でも、自分より上手い奴と回れ」

笑顔が可愛いフランチェスカから、何かを学ぶことができる僕は、幸せ者である。



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by kotaro_koyama | 2023-08-22 17:14 | ゴルフ | Comments(0)

主夫と生活、ゴルフのこと。


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