イタリア、春の苦味
2023年 03月 24日
3月21日、暦の上での春到来と共に、本当にプリマヴェーラがやって来ました。ここ数日、最低6度くらい、日中は20度近くまで気温が上昇しています。
そして今は、野生アスパラガスの季節。

メンバーの中には、ゴルフクラブの代わりに杖を持って、コースから外れた山の中へアスパラガス狩りに行く人もいます。スーパーシニア、セルジョもその一人。昨日は、ゴルフもせず、お城の麓の急斜面を1日中歩いていました。
パオロもこう言いました。「一昨日練習に来たんだけどさ、全然球に当たらなくて、嫌になっちゃって… あの斜面に登ってアスパラガス採りに行ったよ。こーんな沢山の束になって!」
僕は、自宅の周辺にアスパラが生えているのを知っているので、ゴルフ場ではゴルフだけです。
昨日、マルコとのラウンドを終えて帰ろうとすると、見慣れないお爺さんに呼び止められました。
「入口の門の所まで乗せていってくれないかい?」
もちろん、と答えると、
「あー助かった!1日中歩いてね、もうすっかり疲れちゃって…」
このお爺さん、ゴルフ場のメンバーではないので、駐車場まで入ってこれなくて、外に車を停めてあるのだと言います。
アスパラガスですか?沢山採れましたか?と聞くと、
「そう。でもあまり見つからなかったよ…」
ああ、それはきっとセルジョたちに先を越されちゃったんですね…
500メートルくらいの道を送ってあげた。
「ありがとう、助かったよ!お願い事をするにはガイジンに限るね!イタリア人は意地悪だからな!」
お爺さんに、そう感謝されたけれど、なんかちょっとだけ複雑な気持ちになりました。
なぜだろう。

野生のアスパラガス。こんな風にちょこんと生えています。
放っておくと、この写真手前に写っているように、棘だらけの硬い枝へ変化していきます。
ほろ苦い、イタリアの春の味です。
by kotaro_koyama
| 2023-03-24 18:22
| イタリア暮らし
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