世界は明るいっす

昨日、息子を連れて整形外科へ行って来た。壊した右足首を見せに。

「確かに靭帯を損傷しているね。すぐに手術をしよう。また元通り頑丈になるよ!」

そんな言葉を期待していた。3年前、僕の右膝十字靭帯を診察した医者が間髪入れずに言ったように。

けれど、この医者は、手術を勧めなかった。まだ若いし、もう少し様子を見ようと言う。でも、だからと言って、靭帯は自然治癒しない。ただ、治療と、トレーニングで、痛みが消えるかどうか様子を見ようと言うのだ。仮に手術をしたとしても、安定した足首を取り戻す保証など何も無いと言うことらしい。

医者の冷たい言葉が続く。

「走るのは禁止。もちろんスケボーなんてもっての外…」

診察台の上に横たわっていたRikiは、手で顔を覆った。 

「もう何もできないじゃない…」

たぶん、手の中で涙が溢れていた。

日本で手術を勧められてから、手術さえすれば、またスケボーができるようになると思っていたんだと思う。

子供の身体が壊れることは、自分自身のことよりも辛い。

小さい頃は、あんなに五体満足だったのに。

綺麗な歯が生え揃っていた。

頬っぺたはスベスベモチモチだった。

メガネなんか必要なかった。

まさか長年矯正した歯がまたズレてくるなんて…

まさかこんなにニキビで悩むなんて…

まさか近眼になるなんて…

まさか思うように運動ができない身体になるなんて!


世界は明るいっす_d0036978_21040378.jpeg



日が変わって、今日。

新しく作った眼鏡を引き取りに行ったRiki。店から自撮り写真を送って来た。

「世界は明るいっすね」

写真に添えられた日本語、一言。眼鏡を紛失して、ここしばらく、ぼやけた、ちょっと暗い世界に生きていたのだった。

その通り。目を見開けば、良い。

落ち込むのはやめよう。

君の未来は、明るいのだ!



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Commented by Keiko at 2023-01-14 19:51 x
Rikiにはその名の通り 底 力 がありそうです!
Commented by kotaro_koyama at 2023-01-15 09:16
> Keikoさん
んーーー、どうかなあ!?名前負けしてると思うんですが…
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by kotaro_koyama | 2023-01-14 01:12 | 子育て | Comments(2)

主夫と生活、ゴルフのこと。


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