怪しい東洋人
2022年 07月 12日
ゴルフ場からの帰り路、立ち寄るのに便利なスーパーがある。
練習や試合の後、シャワーなど浴びずにそのまま帰ってくるから、もちろんゴルフウェアを着ている。白、赤、黄色、オレンジ、ターコイズブルー… 随分とカラフルな色のズボンやポロシャツを着た東洋人だ。そして妙に日焼けをしている。焼けた肌が、汗で黒光りしている。そしてこの東洋人は、日に日にその黒さを増していく。
通い始めてから約二年。店員さん達とは、特に仲が良いと言うわけではないけれど、お互いに顔見知りと言える程度にはなっている。
新鮮なマグロが手に入ると教えてくれる鮮魚コーナーのおばちゃん。僕がポイントカードを持っていないことを知っているレジのお兄ちゃん。「Ciao Caro!」と、僕の目を真っ直ぐに見つめて、妖艶なウインクをしてくれるレジのお姉ちゃん。
皆、この派手な色の服を着た黒い東洋人は何者だ?って思っているかもしれないなあ、なんて思いながら買い物をする。いやそんな奴のことは誰も気にしていないかもしれないんだけれど、客観的な目で考えてみると、かなり怪しいお客だよなあ、って思う。
怪しいというか、謎の東洋人。
この日も、いつものように買い物をした。あのレジのお姉ちゃんも、いつものようにウインクしてくれた。
帰宅後、疲れ切って倒れていたら、隠し撮りされた。
真夏、狂ったゴルファーの足は、このように二色に仕上がる。
僕はたぶん皮膚癌で死ぬと思う。
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Keiko
at 2022-07-14 04:45
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最後のフレーズ、笑っちゃった。
どんな原因でもラウンド中に死ねたらと願います。(笑)
どんな原因でもラウンド中に死ねたらと願います。(笑)
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kotaro_koyama at 2022-07-14 15:07
> Keikoさん
そうですねえ。皮膚癌はやっぱりやめておきます。ナイスショットして、ポックリと!
そうですねえ。皮膚癌はやっぱりやめておきます。ナイスショットして、ポックリと!
by kotaro_koyama
| 2022-07-12 01:23
| イタリア暮らし
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