ハート

大晦日は、もちろん独りの夜だった。

「この服どう?わたし可愛い?」
可愛いよ、って言うまで聞いてくるから、可愛いよ、って答える。するとご機嫌な顔で、Keiは出かけて行った。友人の別荘でパーティーをして、新年を迎えるらしい。

「夜、エネアから誘われてね、ボクほんとはあまり行きたくないんだけれど…」
僕に気を遣ってそう言うのだろうか、外から帰ってきたばかりのRikiが呟く。夕食もいらないと言う。シャワーを浴びるのを待ち、車で送って行く。Allora Buon anno -じゃあ良い新年を- パパは0時にはきっと寝ちゃってるから、と言うと、「じゃあ電話はしないね」って、ちょっと寂しそうな笑顔で、僕の頭にキスをして車を降りて行った。

最近、友達や彼女との付き合いばかりのRikiは、いつ出かけるのか、いつ帰って来るのか分からない。ご飯、要らないのかと思えば、食べると言う。丹精込めて用意したお皿がそのまま冷蔵庫行きになったことが何回もある。そして時々、彼女を連れて来る。彼女はベジタリアンである。

一人暮らしを始めたKeiだが、でも突然、食事時に姿を現したりする。聞けば、お腹が空いていると言う。「食べる?」と聞けば、「わたしの分もあるなら」と遠慮がちに、でも嬉しそうに食べると答える。

そんな調子だと、買い物もなかなか難しい。食品ロスをしないよう、少し日持ちがするものを選ぶ。一応、3人分を買う。いや4人分くらい。そして、誰も帰って来なくても、もし全員揃ってしまっても、友達が来ても、良い料理を考えておく。なるべく栄養バランスが良いものを。最近は、やりくりがかなり上手になったと思う…

午後10時ごろ、気の早い花火や爆竹がポツポツと鳴り始めた。11時になるとその数が増えてきて、やっぱり0時まで起きていようかな、って思ったけれど、あいみょんを聴いていたら寝落ちてしまった。

伝えることが難しいこと
近くにいればいるほど
なんだか胸が痛い
眠たい夜に眠れないこと
予測できない帰りを待ってる私がいる

元旦も、そして今日2日も、実に静かな我が家。

今年も、ゴルフをしながら、あいみょんを聴きながら、子供たちの予測できない帰りを待つ一年になること、間違いない。

皆さま、どうぞ良いお年を。

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Commented by BBpinevalley at 2022-01-05 10:27
明けましておめでとうございます。

投稿を読ませていただいていると、まるで巣立ち時期の家を守るお母さんのようですね。
お仕事もされているのだとお察ししますが、よく頑張られることと感服いたします。
お子さん達は明るく優し気で、上手にお育てになったのですね。

これはペルージャの辺りでしたっけ。
お天気が良さそうで、良いところですね。

今年も、どうぞ宜しくお願いいたします。
Commented by kotaro_koyama at 2022-01-05 17:49
> BBpinevalleyさん
素敵なコメントどうもありがとうございます。
上手に育てたかどうかは甚だ疑問ですが、優しい良い子たちではあります。
このゴルフ場は、ペルージャの街から車で20分ほどの所にあります。最近は曇天が続いていますが、この日だけはとても良いお日様を拝めました。どうぞ良いお年を!
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by kotaro_koyama | 2022-01-02 17:38 | イタリア暮らし | Comments(2)

主夫と生活、ゴルフのこと。


by kotaro
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