終わりよければ
2021年 12月 31日
僕の住む街には、車で30分ほど離れた距離に2つのゴルフ場がある。ゴルフシーズンが終わろうとする11月中旬、このクラブ同士で決闘試合が行われた。
ライダーカップ(欧州対米国の対抗戦)を模しての、2日間の団体戦。ハンディキャップの高低、老若男女が入り混じってチームを組む。初日はフォーボール(ダブルス)、そして2日目がシングルマッチだ。
特にライバル心があって、いがみ合ってる、なんて事は無いのだけれど、キャプテン、バイスキャプテンが決まり、ユニフォームが出来上がり、組み合わせが決まると、団結心が生まれ、不思議と対抗意識が高まってくる。
勝てば1ポイント、引き分けで1/2ポイントが与えられ、その合計得点で争われる。今年も大接戦だった。初日は僕たちのチームが大きく負けていて、2日目個人戦でのそれぞれの巻き返しが期待された。ゴルフという個人競技で、チームの為に戦う気持ちと言うのは独特だ。目に見えないところで同時に戦っている仲間への責任感。心地いい重圧だ。17番ホールで負けていても諦めない、なんとか最終ホールまで持ち込み、引き分けに持ち込まなきゃいけない…
Rikiも参加していた。初日、僕は勝って、Riki組は負けた。2日目の個人戦で、Rikiは僕の1組前でプレーしていたから、時折彼の戦いぶりが遠くに見える。ガッツポーズ、落胆する仕草… 自分の事より、ついそっちの方が気になってしまう。
中盤、3ダウンまで差をつけられた僕だったが、平常心を保ったのが良かったのか、その後逆転、16番で決着をつけた。前ではRikiがまだプレーしている。その背中を見る限り、厳しい様子だ。17番ホールを終えた時点で1ダウンで負けているのが分かった。もう後は引き分けか、負けしかない。
18番ホールのティーショット、ドライバーを振り抜く。フェアウェイど真ん中。相手はトラブルで、Rikiが優位だったが、それでも2打目は繊細なショットが要求される。右に曲げても、左に引っ掛けても、池… OK、グリーンを捉えた!Rikiの、最後のパットを見守る。それを沈めれば、この最終ホールを取り、貴重な引き分け… 拳を突き出した… 会心の笑顔…
終わってみれば、たった1/2ポイントの差での、僕たちのクラブの勝利だった。皆それぞれに良く踏ん張った。優勝カップを掲げる。スプマンテ。記念写真。
帰り路、車の中、Rikiは延々とその日の戦いぶりを語り続けた。
僕たちのお祭りが、終わった。そして、長い冬が始まった。

優勝おめでとう!!!
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by kotaro_koyama
| 2021-12-31 03:08
| ゴルフ
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