2021年を振り返り -2-
2021年 12月 27日
本年度、個人的重大事件の一つは、Keiが運転免許を取得したことだろうか。


18歳を過ぎてから、「いつ免許取るんだよ?」と聞き続けて早四年。今まで何を待っていたのかと思うが、そりゃいつでもお父さんタクシーが送り迎えしてくれていたんだから、クルマなんてどうでも良かったのだ。
車の免許を取るなんてたいしたことじゃない、と思われるだろう。確かに。でも、こちらイタリアでは日本とは少々事情が異なる。学科に合格して仮免許を取ると、熟練者が横に乗っていれば(つまり僕)、公道で運転して良いのだ。というか、しなければならない。もちろん教習所にも通うのだけれど、箱庭のような練習場などない。そして教習時間も限られているので、ぶっつけ本番、自力で練習する必要があるのだ。
この自前教習が実に重荷だった。車は僕の愛車だから傷付けて欲しく無い。当然補助ブレーキなんてないから、何かあっても僕が介入して事故を回避することはほぼ不可能だ。そして何より、周囲のイタリア人の運転は荒い… リアウインドーに「P」(初心者マーク)を掲げるのだけれど、イタリア人の多くは、この「P」をつけてノロノロ走る車を見ると容赦なく煽ってきて、一刻も早く追い抜かそうとする。思いやりなんて一欠片もない。
何時間くらい付き合ったかなあ?環状交差点ど真ん中でのエンストに始まり、事故寸前だったことも数回。横から咄嗟に手を出してハンドルを切ったことも。そして縦列駐車の練習… 本人はいつも自信満々で、鼻歌混じりにハンドルを握っていたけれど、こちらは神経をすり減らしてクタクタだった…
今では自分の車を手に入れて、意気揚々と乗り回している。事故、罰金… 親の心配は尽きないけれど、自前教習の、あの呪縛を思えばだいぶ肩の荷は下りたのである。

by kotaro_koyama
| 2021-12-27 05:11
| イタリア暮らし
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