リモート試験、初体験
2020年 04月 17日
Keiの大学、昨日は初めてウェブを使って試験が行われた。
今まで普通のリモート授業の時は、ベッドやソファに寝っ転がったまま、服は寝巻きで、ということが殆どだったが、この日は朝からバッチリお化粧をして、頭のてっぺんから爪先までお洒落をして登場してきた。ここ数日、朝から晩まで勉強をして周到に準備をしていたようだから自信満々で余裕しゃくしゃくなのかと思ったら、コンピュターの前で緊張しまくっている。
試験は、教授と一対一の口頭試験だ。面白いのは、これは実際に大学の教室で行われる時もそうらしいのだが、他の学生の試験を見学、聞くことができることだ。一人当たり15分くらいだろうか。他の子の質疑を聞きながら、最後の復習をする。
チラッと画面を覗いた。心地よい低い声で話す教授の部屋は、背後がすべて書棚になっていて、分厚い本がビッシリ置かれていた。それはまるで映画で見るような、まさに「教授の書斎」だった。
「あー、もうダメ!キンチョーするぅ!」
自分の順番が迫ってきて、Keiが大騒ぎする。Rikiも高校の授業をしていたのだが、携帯にヘッドフォーンを繋いで他の部屋へ消えた。僕も、音を立てないようにソファでじっとする。掃除も何もできない...
* * * * * *
「Bene Kei, よろしいでしょう。それでは結果を記録して... Arrivederci」
長いような、短かったような、張り詰めた時間が過ぎて、接続が切れた。
「あれっ、今、点数言ってくれた?」
「言ったよぉ!Lodeって一言。30 e lodeだよ!」
リビング中を飛び跳ね、狂喜乱舞している。E lode、とは英語で言うところの、"with honors"である。イタリアの試験は、たいてい30点満点なのだが、更に優秀な結果だと「30 e lode」が貰えるのだ。
「しかも最後、KEIって名前で呼んでくれたよ!普通、苗字なのに。先生、途中から質問のレベルを上げてきたのが良く分かった。私との質疑を楽しんでいたみたい!」
大騒ぎを聞きつけて、Rikiも姿を現した。お姉ちゃんの結果を聞いて「なんだよ、また満点かよ。つまんねーの」って顔だ。
「あーぁ、でも明日からわたしは何をして生きたらいいの...」
ひとしきりお祭り騒ぎをした後、Keiは放心状態に落ち入っていた。
何をして生きる... か。「まあ自分の部屋を掃除したりすることも、"生きること"だと思うけどね」って嫌味を言ったら笑っていた。
「明日からまたお料理手伝うからね!」
* * * * * *
僕は家を出て、歩くことにした。車に乗ってゴミを捨てに行く代わりに、ゴミ袋を持って歩くことにした。
5分ほど歩くと、こんな景色を眺めることができる。田舎道をこうしてのんびり歩けるのは、今、なんともラグジュアリーである。
遠く旧市街の鐘楼を眺めながら、ただ歩いてゴミを捨てに行く、こんなつまらない日常も生きることの一つなんだよなと思い、でもその意味を子供に分かってもらうのは難しいなあ、と考えたのだった。

ずっと過去にさかのぼったけど、ミステリーは解けませんでした。コロナと同じくらい時間がかかりそう(笑)。
とにかく、お嬢様、おめでとうございます。すばらしい!。
とにかく、お嬢様、おめでとうございます。すばらしい!。
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> agsmatters05さん
ありがとうございます。ミステリーは... いつか答えを。でもたいした中身じゃないんですよね...
ありがとうございます。ミステリーは... いつか答えを。でもたいした中身じゃないんですよね...
> Keikoさん
先日、家の目の前へゴミ捨てに行くだけの為に、服と化粧をバッチリ決めて行く女の人のビデオを見ました。可笑しいビデオだったけれど、笑えない現実です...
先日、家の目の前へゴミ捨てに行くだけの為に、服と化粧をバッチリ決めて行く女の人のビデオを見ました。可笑しいビデオだったけれど、笑えない現実です...
by kotaro_koyama
| 2020-04-17 19:51
| イタリア暮らし
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Comments(4)

