またもや延期、そして不透明な明日

我が町ペルージャ、そしてウンブリアは、他の州に比べるとゴルフをする子供の数が非常に少ない。そんな中、少しでも子供達が一緒にプレーする機会を増やし、後押ししてあげようと、違うクラブ所属であってもジュニアに限ってはグリーンフィーを無料にしようという申し合わせが最近なされた。たいへん嬉しいことだ。

有難いその制度を利用して、休校2日目の金曜日は、久々にペルージャG.C.を訪れた。以前、親子共々会員だったクラブだ。

駐車場でバッグを下ろしていると、懐かしい面々に挨拶をされる。移籍した直後は「裏切り者」扱いで、ちょっと冷たい態度をされたものだが、最早それは過去の話。時が解決してくれたようだ。

このクラブの重鎮、シルヴァーノが僕を見つけて近づいて来た。握手しようと手を差し出すと、何が握手だ、とばかりに、大きな体で思い切り抱きしめられた。頬にキスをしながら、「これ、政府の要請に違反だよね」と冗談を言うと、「何言ってんだ、そんなこと知ったことか!」と更に強く抱きしめられた。

「Grande Kotaro、バンザーイ!」

久々に会えて嬉しいよ、とカートで走り去って行った。


ペルージャの旧市街から車で20分ほど、このゴルフクラブで好きなのは、特にアプローチ練習場である。

「ゴルフを始めた頃、ここで何時間も練習したよ。2ユーロ分だけ球を買って、打っては拾って、打っては拾って...」

懐かしがる僕の話を聞きながら、(えー、そんな辛抱強い練習、僕にはとてもできないなあ)そんな表情で、Rikiはボールを打っていた。


この週末は、4家族8人でトスカーナへゴルフ旅行へ行く予定だった。土曜日は下見を兼ねて皆でエンジョイラウンド、そして日曜日は、子供達がジュニアの試合へ参加... ところが金曜日の夜中になって、その試合が突如延期されることが決定された。一段と厳しくなった政府の法令に、主催者であるゴルフ協会も従わざるを得なかったのだった。

「ミニバンを借りて一緒に行くか?海に近いから、美味い魚でも食おうぜ!」

素敵なアグリツーリズモも予約してあって、楽しい小旅行になるはずだったのに。試合参加にちょっとやる気を出し、練習していたRikiもガッカリである。

今、どれほど多くの人が、楽しみにいていた予定を泣く泣くキャンセルしているだろう。楽しみ、だけではない。ある目標に向かって頑張って来たこと、スポーツ、勉強... その成果を発揮するチャンスを失っているだろう...

特に子供たち、若い子たちには、今この時を逃してしまったら取り戻せないこと、が、僕たちオトナに比べたら断然多いと思う。子供時代に戦争を経験した人たちと比較することはできないけれど、「子供の、普通の日々」を奪われている。そのことには変わりないのだ。

親の役目は、そんな普通じゃない時にあっても、なんとか子供達に笑顔を与えてあげることなのかな、と思う。そう、ちょうど映画「La Vita è Bella」(ライフ イズ ビューティフル)のお父さんのように...

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Commented by econe at 2020-03-09 12:49
イタリアの一部は大変な状況と報道されていますね
日本も悪化する一方ですが・・・

先日TVニュースで、ミラノの高校の校長先生の手紙が紹介されていました。
ご存知ですか?
見えないウィルスの恐怖に人が怯え、噂に惑わされ混沌とした状況下で
なんとも心に染み入る内容でした。
Commented by kotaro_koyama at 2020-03-09 17:09
> econeさん
こちら中部イタリアの生活に大きな変化はありませんが、特に昨日あたりから人々はかなりナーバスになっているように感じます...。

ミラノの校長先生のビデオ、見ました。言葉にとても力があって、素晴らしいメッセージでしたね!
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by kotaro_koyama | 2020-03-07 22:14 | イタリア暮らし | Comments(2)

主夫と生活、ゴルフのこと。


by kotaro
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