一発屋

Rikiを連れて、またジョバンニの家に行って来た。例の弾道測定器、トラックマンがある田舎家だ。
この日は、ついでに僕もレッスンを受けてみた。コーチに見てもらうのは一年半ぶり、そしてこのジョバンニに教わるのは初めてである。

「身体で何か問題はある?膝を怪我したんだよね?ハンディキャップはいくつだっけ?」と、まずは問診された。そして聞かれた。

「ゴルフでの目標は何?」

うっ、と言葉に詰まった。誰の前でもそれを口にしたことがなかったからだ。でも正直に言うことにした。

「55歳までに、ハンディキャップをxxに下げること。つまり、あと2年以内に...」

ここでその数字はあえて書かない。何故って、目標を公言することは、決して目標達成のモチベーションアップにはならないという研究結果が出たと読んだことがあるからだ。目標を公言するだけで実際には何の努力もしていないにもかかわらず、人間の脳は自己実現に近づいたと感じてしまうのだそうだ。言ったことでやった気になってしまう、っていうやつだ。

「十分到達可能な目標だね!」

そうジョバンニは言ってくれた。そして今現在の問題は何か、何を改良したいのかを聞いてきた。飛距離アップだ、と答えると、ウォーミングアップをした後、下半身(腰)を速く回転させる練習をやらされた。「遅い!」「まだまだ!」「怠け者!」容赦ない言葉が飛ぶ。手と腕の力を極力抜いて、ボールに当たらなくてもいいからともかく速く回せ...

7番アイアンで打たされ続けたのだが、しばらくして、ようやくボールスピード110mphが出た。スクリーン上、軽いドローを描いたボールは、キャリーで150ヤードを超えた。その数字には満足だったけれど、でも、果たして試合で使えるのかは大いに疑問である。

ガクガクになった腰を休ませながら、Rikiの練習を見物する。9番アイアンで打ち始めた。先週にもまして良いスイングになっている。そして、突如、驚異の数値を見た。

クラブスピード 86,0 mph
アタックアングル -5,5 deg
ボールスピード 113,2 mph
ランチアングル 23,2 deg
キャリー 141,2 m (154,4 yds)
トータル 145,3 m (158,9 yds)
ローポイント 11,9A

僕の7番アイアンを凌駕している。しかもそれは、トラックマンのホームページに公開されている、アメリカPGAツアープロの平均数字をも上回っていた!

もちろん大事なのは平均値だから、一発だけの大当たりに意味はないのだが... それでも、167cm、47kgの、か細い体に潜んだポテンシャルにはただ驚くばかりだ。息子の成長、変身に目を細めるのは当然だ。でも同時に、老いと戦う僕のやる気は削がれてしまうのだった。だって、本人からは「ふーん、そうなんだ」の、熱のない一言だけなのである。

一発屋_d0036978_21161222.jpeg
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Commented by Keiko at 2020-01-16 06:03
Riki, 照れ隠しかも?^^
Commented by kotaro_koyama at 2020-01-18 20:03
> Keikoさん
どうでしょう?
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by kotaro_koyama | 2020-01-16 03:37 | ゴルフ | Comments(2)

主夫と生活、ゴルフのこと。


by kotaro
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