久しく遠く

湯治をした旅館がある温泉街は、何もない、に等しかった。美味しいお蕎麦屋さんが一軒、少し離れた駅前に土産物屋が1、2軒。旅館もいくつかあったけれど、お客がいるのかいないのか... 純粋に湯に浸かる以外、何もすることのないところだった。

唯一の観光場所と言えるのが、数キロ離れたところにある久遠寺。日蓮宗の総本山であり、日蓮の御骨が眠るところである。

出発する時、自宅倉庫にMahoが残していった何冊かの本を車に放り込んでおいた。「世界の宗教」とか「中学生のための哲学」とか言う本である。大学の時に勉強したらしい。彼女は神学部に通ったのだった。毎日湯に浸かりながら、それらの本を読んで、生きるとは、人の幸せとは、みたいなことをボケーっと考えていた。

厳かながらも絢爛とした堂内、境内に吊るされた絵馬の願いを読みながら、遠い昔、お釈迦さまが説こうとした真の教えに思いを馳せた。

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by kotaro_koyama | 2019-08-06 11:51 | 日本放浪 | Comments(0)

主夫と生活、ゴルフのこと。


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