面影

Keiからビデオ電話が掛かってきた。

「アモーレ〜!Quanto sei bello!(パパったらなんてカッコイイの!)」

どこかで外食をしてきたらしく、若干、酔っ払っているようであった。「お酒の何がいいの、パパお酒飲んじゃダメ運動」をしていたKeiはどこへ行ってしまったか。まあ僕の酒好きはさて置き、彼女は日本においても立派な成人であるので何も文句は言えない。それにしてもお酒が入っているとは言え、そんなダイレクトな愛の言葉を投げかけてくるところがイタリア人である。僕は純ジャパだし、電話で話すのが大の苦手なので、返す言葉が見つからない。

「ん...」

微笑んで、頷くだけだ。

隣にはRikiがいた。この数日、日本で何をして過ごしているかを語ってくれた。Mahoからのお下がり自転車を整備して乗り回していること、スケートボード屋さんに遊びに行ったこと、日本のなんとか言うドラマにハマっていること、時差ボケで狂った生活をしていること...

「一回、ゴルフの打ちっ放しに行ったんだよ。でもね、後ろを振り返るとさ、いつもはそこで見てくれているはずのパパがいなくて... なんか...」

そうかい、寂しかったんかい!泣かせること言うじゃないか!

電話を切ってから、子供たちの昔の写真を見てみた。

5年前、何がそんなに嬉しいのか、万歳しているRiki。

思春期になって、顔つきもすっかり変わり、大人っぽくなってしまったけれど、今でも時折こんな笑顔をすることがある。

Rikiだけじゃない。Keiも、そしてMahoも、特に化粧をしていない時、ふと幼い頃の無垢な表情を見せる時がある。そんな時、僕の、親心がグッとくすぐられる。

記憶の底に残る小さき頃の面影。
彼らがいくつ歳を重ねたとしても、時々、僕に見せて欲しいと思う。

独りワイングラスを傾けていたら、なんだかすっかり感傷的な気分になってしまった。


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Commented by Jacqueline at 2019-07-16 22:30
「パパったらなんてカッコいいの!」
そんな言葉、日本で育った日本人のコで、言ってくれるとしたら、小学校にあがる前の女の子か、せいぜい小学校低学年ぐらいでしょうか。
しかも、呼びかけが、「アモーレ〜!」(^^)
ある意味、贅沢ですね〜。イタリア育ちのお子さんたち、悪くないですね♪

日本の姪っ子のひとりが、小学校中学年の頃、わたしがイタリアに戻る日に、妹とふたりで途中の駅まで一緒の電車に乗っていたのですが、ひと足先にその姪が降りるので、お別れをというタイミングになり、まあイタリア人だったらハグでもするのでしょうけど、頬に触れて、手を取ったら、微妙に固まっていました、、、
もう少し小さい頃は、向こうから手を繋いできたりしたんですけどね。
でも、そういった反応や行動の違いを観察するのは、興味深いです。

Commented by kotaro_koyama at 2019-07-17 14:14
> Jacquelineさん
そうですね、ありがたいことです。妻にもよく言われます。こんな大きな娘にパパ、パパって、膝に乗られたり、抱っこをねだったりされるなんて日本じゃありえないよ!って。
ハグはもちろん、Baciもね、子供と普通にできることはとてもいいことです。
Commented by Keiko at 2019-07-18 03:40
とっとと戸締まりして早くご家族と合流なさいませ。^^
Commented by kotaro_koyama at 2019-07-18 14:49
> Keikoさん
はーい。それにしても泥棒と庭の手入れが気になって...
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by kotaro_koyama | 2019-07-16 21:54 | 子育て | Comments(4)

主夫と生活、ゴルフのこと。


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