お見合い
2019年 07月 12日
先日、長女Mahoが結婚した相手のお母さまに会った。サルデニア島に住んでおられるのだが、休暇を利用してローマまでいらしたと言う。そしてよければ会わないか、と。

「僕が住んでいる街までわざわざ電車で来る、たった1時間くらい顔を合わせるために」と言われれば、そりゃ「嫌です」とも言えない。そしてせっかくの機会だから、RikiとKeiも紹介しよう、皆一緒に駅まで迎えに行った。
まだ僕は娘の結婚相手を知らない。ビデオ電話をしただけで実際には会ったことがない。そして娘はこの彼の母親を見たことがない。遠く離れた国でいつの間にか結婚した子供たちの親同士、初めての顔合わせ。「ああ、あなたが私の息子と一緒になった娘のお父さまね」「ああ、あなたが僕の娘の...」という感じである。
「不思議な感覚だわね!」とお母さま。
確かにかなりシュールな出会いである。
ペルージャの旧市街を少し散歩して、お茶をすることにした。
彼女はかなりサバサバしていて、ダイレクトな、歯に衣着せぬ感じの女性であった。「これくらい、そう、1時間くらいの顔合わせが丁度良いわよね。それ以上になったら面倒くさいでしょう!?」「サルデニアに遊びにいらっしゃい!もちろん私の家にね。1日2日なら喜んで、ね!それ以上居座るなら追い出すけど!」といった調子である。正直者である。Rikiは、「その髪の毛の色にしようと思った訳は?」「将来の夢は?」といきなり立て続けに切り込まれてドギマギしていた。
しばらくお互いのことを話し合った後、僕は言った。
「ある日突然、婚姻届を提出した瞬間に、本人同士が夫婦になっただけではなくて、彼女たちを通して僕にもイタリア人の家族というか親戚ができた、というのがとても不思議な感じです。実感が湧きません」
すると彼女は少し不思議そうな顔をして、
「あら... それはきっと文化の違いかもしれないわね。Mahoが言ったのよ、結婚したら私のことをどう呼べばいいのかって。『お義母さま』って呼ぶべきなのかしらって。何を言っているの、名前で呼べばいいに決まっているじゃないの、って答えたのよ」
話を聞くと、どうも彼女にはこの結婚を通じて家族が増えた、日本人の親戚ができた、という感覚はないようなのである。まあそれは彼女だけの考えかもしれないし、イタリア人一般の感覚とは異なるかもしれない。
あっさりとしたその考えを聞いた時、なんだか肩の荷が軽くなったような気もしたし、ちょっとだけ寂しい気もしたのだった。
お母さま、いや、ローザ アンナは、颯爽と僕のもとを去って行った。

結婚は個人個人の問題じゃなくて家と家同士の問題で、などという日本のしきたりのようなのより、こんな風にラフな関係がずっといいなー。サルディーヌ、行ってみたーい!確かに一時間、てはじめての相手を知るのに充分かつ最適な長さかも。笑
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> kyotachanさん
そうですね、おっしゃる通り、こんなあっさりした関係の方がいいかもしれません。あっさり、笑顔で友達でいられれば最高です。サルデニア、海がとっても綺麗なんですよね!
そうですね、おっしゃる通り、こんなあっさりした関係の方がいいかもしれません。あっさり、笑顔で友達でいられれば最高です。サルデニア、海がとっても綺麗なんですよね!
> Keikoさん
そうみたいなんですよ、僕も名前を聞き直しちゃいました。ひまわりのように明るく、名も無い野草のように逞しそうで自然な方でした。
そうみたいなんですよ、僕も名前を聞き直しちゃいました。ひまわりのように明るく、名も無い野草のように逞しそうで自然な方でした。
娘の夫の両親(ドイツ人)とは、同じ町に住んでいるのと、価値観が似ているのとで、友達のような関係ですけれど、親戚という感覚はないです。この程度がちょうど良いかも。一昨日も一緒に食事をして、ahahaと笑い転げました。
一方では、東京に住む息子の奥さんの両親(日本人)や姉には、いまだに会ったことはないです(結婚後15年以上も経つのに)。会うきっかけがないまま、時間が経ってしまっただけで、これはこれで良いと思っています。
一方では、東京に住む息子の奥さんの両親(日本人)や姉には、いまだに会ったことはないです(結婚後15年以上も経つのに)。会うきっかけがないまま、時間が経ってしまっただけで、これはこれで良いと思っています。
> Solar18さん
価値観が似ていて、一緒に笑い転げられる関係はいいですね!夫婦だって、所詮は他人。その先を無理に「親戚」だと心に背負い込む方がおかしいのかもしれません。気が合えばよし、そうでなければただの知人。遠い知人。そんな感じでいいのかな。
価値観が似ていて、一緒に笑い転げられる関係はいいですね!夫婦だって、所詮は他人。その先を無理に「親戚」だと心に背負い込む方がおかしいのかもしれません。気が合えばよし、そうでなければただの知人。遠い知人。そんな感じでいいのかな。
by kotaro_koyama
| 2019-07-12 17:47
| イタリア暮らし
|
Comments(6)

