気配り

会員になっているゴルフ場で松葉杖片手にパター練習していたら、支配人がやって来ました。

「怪我のこと聞いたよ。本当に残念だね... ここでずっとパター練習していてもつまらないだろう?いつでもカートを無料で使っていいから、好きな時にコースのグリーンで練習しておいで!」

新しくこのゴルフクラブの支配人になったフランス出身のセザール氏は、人ができています。会員への気配りの仕方がその辺のイタリア人とはちょっと違うのです。初めて会った時、「どんなことでも気軽にお声を掛けてくださいね」と言いながら名刺を差し出してきました。それがなんとも新鮮だったんです。まず名刺を渡すって、日本人的には普通のことですが、イタリアだと「ああそうそう、名刺名刺」って感じで忘れた頃に出て来ますのでね。

年初には、自ら会員全員に「今年も会員になって頂きありがとうございます」の電話をしたようです。僕にも強いフランス語訛りの電話が掛かって来て、「誰だこりゃ?なんの用事だ?」って思ったら、ただの挨拶御礼電話。その気配りぶりに、他のイタリア人会員たちもびっくりしていました。

カート代金はゴルフ場の大事な稼ぎの一つですから、「それを無料でどうぞ」なんてなかなか言えることじゃありません。そして、それが表面づらの言葉ではないことが、彼の目から伝わってきたのです。その言葉に甘えるかどうかは別にして、その気持ちが嬉しいじゃありませんか。上から目線だった前支配人(イタリア人)とは大違いなんです。

ふと向こうに目をやると、ご主人さまをおとなしく待っているワンちゃん。このワンちゃんも、僕と同じく一本の足が不自由でした。ご主人さまが戻って来ると嬉しそうに尻尾を振って、足を引きずりながらカートに乗り込んで、一緒にコースへと出かけて行きました。

人間にも動物にもやさしいこのゴルフ場が好きです。

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Commented by Keiko at 2019-03-19 03:57
kotaroさん、羨ましすぎます。
うちにもイタリア人以外の支配人が来ないかなぁ。
うちはラツィオ州のゴルフ場の中でもいわくつきの問題の多いゴルフ場なんです。
グリーンキーパーは全く働かないし、秘書たちはぬるま湯につかっているし支配人(トスカーナ人)もやる気はあるのでしょうが周りに飲み込まれちゃってる感じで…
ほんと、羨ましいです。
たまにカートでぐるっと回ってみるのも良いんじゃないですか?
Commented by kotaro_koyama at 2019-03-19 15:37
> Keikoさん
もちろんイタリア人の中にも気配りのできる優秀な人はいますし、「人種差別」したくもないけれど、出身地によって人の振る舞いは大別されることが多いですよね。人種というより、育った環境の違いかな。ローマとトリノのゴルフクラブを比べると、やっぱり全然雰囲気違いますものね。あ、どっちが良いとは言っていません!
Commented by Keiko at 2019-03-21 17:06
あ、どうぞはっきり言ってください。
皆が周知の事実です。
こういう意見が彼らの耳に入っても方をすくめることぐらいしかしないでしょう。(あーあ)
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by kotaro_koyama | 2019-03-18 23:32 | イタリア暮らし | Comments(3)

主夫と生活、ゴルフのこと。


by kotaro
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