苦手なこと

僕もそこそこイタリア語を理解し、話せるようになったけれど、話に数字が絡んでくるのはかなり苦手です。桁が少ないうちはあまり問題ないけれど(ゴルフで打った数とか 笑)、そうだな、万を超えたあたりから脳が硬直してしまいます。桁が増えて、千万、億、とかになってくるともう理解しようともしない。数字がイメージとして頭に浮かんでこない。あ、いや、だいたいの大きさはわかるんですよ。でもそれをすぐに日本語に置き換えるとか、正確なゼロの数を書けって言われるとダメなんです。暗算も苦手。拒絶反応です。

日本だと4桁ごとに位を取るけれど、西洋では3桁ごと、そこに頭がついていかないのでしょうね。フランス語なんて、それに加えてもっと変な数え方するらしいじゃないですか。イタリアにしておいてまだ良かったです。

うちの子供たちのバイリンガル度はかなり上の方だと思うけれど、数字に関しては絶対的にイタリア語で考えるようです。日本語の数字を聞いた時は、それをゆっくり頭の中でイタリア語に訳してからようやくその大きさを理解する、といった作業をしているようで、こと数字に関しては僕と同じような作業を頭の中でしているわけで「バイリンガル」ではないみたい。

あと、息子曰く、日本語で数字を逆にカウントするのは難しいらしいですね。途中で混乱してしまうらしい。
分数なんかもね、例えば日本語で「3分の2」って言うと、彼らの頭には一瞬「2分の3」が浮かんでしまうらしいです。イタリア語で2/3を表現する時は、分子の2を先に読むからなんでしょうね。

まあこんなことも訓練次第でもう少し上のレベルにいけるのでしょうけれど。ゴルフ同様、言語習得にはゴールがありません。

苦手なこと_d0036978_17385974.jpg

にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ

Commented by Keiko at 2019-01-21 10:03
うわぁ、まったく同じです。
それが通貨になるとなおさらわかりません。
紙に書いてゼロを数えてやっと納得です。(汗)

Commented by kotaro_koyama at 2019-01-21 14:55
> Keikoさん
そうそう、紙に書けば話が早いですね!笑
Commented by lacasamia3 at 2019-01-21 15:14
割り算とかやり方が全然違いますよね。その時点で、教えるのをギブアップしました(笑)。うちもscentificoなので毎日数学があり、難しそうです。もう教えられない・・・
Commented by kotaro_koyama at 2019-01-21 17:55
> lacasamia3さん
あーあの変なやり方の割り算... 三人の宿題を見てきたけれど、あれだけは今だによく分かっていません... 高校に入ったらもう何も助けてあげられることはなく。一人で逞しく生きてくれ、って感じですね。
Commented by milletti_naoko at 2019-01-21 19:33
心理言語学の授業か何かで学んだのですが、数字の処理に限っては
どんなに優れた外国語学習者でも、母語での処理の方が圧倒的に
早く確実なのだそうです。バイリンガルでも優勢言語の方に軍杯が
上がるんですね。興味深いです。

わたしも、数字の桁区切りがイタリアと日本で違うので、ユーロでいくら
だから日本円だといくらとか、その逆はと言われると、特に桁が多いときは
しばらく思考が凍結してしまいます。イタリアの人が、物の値段について、
「リラだったらいくら」と言うのは、ユーロでは値段の数字が分かっても、
現実にその価値が実感として感じられないからかなという気がするのですが、
それに似ているかもしれませんね。
Commented by kotaro_koyama at 2019-01-21 19:52
> milletti_naokoさん
なるほど、やはり母語での処理に軍配が上がるんですね。
リラと言えば、リラでの物価なんて僕の頭からすぐ消え去ってしまったのも手伝って、「リラだった幾らだったよなあ!」っていう話題になるともう全然話についていけません。もっとも最近はリラを口にする人もほとんどいなくなりましたが。
名前
URL
削除用パスワード
by kotaro_koyama | 2019-01-21 03:04 | バイリンガル | Comments(6)

主夫と生活、ゴルフのこと。


by kotaro