C'era una volta...

C'era una volta una bambina così carina ...  《むかしむかし、ある所に、それはそれは可愛い女の子がいました…》
Mahoが1歳の頃、この「あかずきんちゃん」イタリア語版を毎晩のように読んであげたのを覚えています。

"Oh nonnina che grandi mani hai..." 《あら、おばあちゃん、なんて大きな手なんでしょう》
"Per afferarti meglio piccola mia"   《それは、おまえさんをしっかり捕まえるためだよ》
"Oh nonnina che grande bocca..."   《おばあちゃん、なんて大きなお口…》
"Per mangiarti meglio!!!"          《それは、おまえを美味しくいただくためさ!!!》

おばあさんになりすました狼が、あかずきんを食べる場面。ボクが大きな口を開けて、Mahoに噛み付くふりをすると、ケタケタと大喜びをしてくれたものです。そして、もう一度、もう一度って終わりがなかった…。それが、いつの日からか、「Mahoが読むね!」

他の本はともかく、「あかずきんちゃん」だけは、暗記するほど読み込んで、発音も完璧だと思っていたのに、ボクのイタリア語が気に食わないんですね。悔しいから、無視して読み続けるのですが… しばらく黙って聞いた後、やっぱり遠慮がちに、「Mahoが読んでもいい?」

C\'era una volta..._d0036978_1650879.jpgあれから数年。もう、Mahoがボクにイタリア語の本を読んで、とねだることはなくなりました。一人、分厚いイタリア語の小説を読みふけっています。
今は、KeiとRikiだけ。今晩も2人に童話をせがまれました。

《いいけど…、今日は日本語にしてよ…》

「Riki、どれにしようか?・・・ うぅんと、日本語かなぁ、あっやっぱり、これっ!イタリア語の!」

幸せなことに、「パパはイタリア語が上手」だと信じているKei。その期待を裏切らないよう、童話を語り聞かせるのは、かなりのプレッシャーです。ちょっとでも発音が変だと、「???」な顔をしているのが分かるんです。

《え~、そんな長いやつ…。ふぅ…》

"C'era una volta... "
Commented by castagna at 2005-11-18 20:24
はじめまして~自分がお話を読んでもらっているような気持ちになりました。知ってるお話を何度も暗記するまで読む・・自分のイタリア語の勉強の参考になりました。
うちは、kotaroさんのお宅のようなかわいい時期を過ぎ・・・自己主張の強い年齢になりました。かわいい時期がなつかしいです。ほっぺの感触とか匂いとか思い出しました。しかしいつまでも小さいわけにはいきませんし、大きくなってからの会話の楽しさもあります。
Commented by kotaro_koyama at 2005-11-18 20:46
castagnaさん>ご訪問感謝です。そうですね、可愛い盛りが過ぎて、子供が大きくなると、また違った親子の付き合いが待っているのですね。気の利いた会話の交わせる関係になりたいな・・・。
Commented by mokomoko at 2005-11-18 23:05
はじめまして。
私の母も”あかずきんちゃん”に関しては、”寝てても言える”ってくらい
私がせがんでいたようです・・・・
どこの国も同じですね。でもイタリア語って言うのが知的です。
 私もいつかそんなふうに子供に読み聞かせができるのかな!?
いったいいつになるのだろう!?など少し考えてしまいました。
Commented by africaespa at 2005-11-19 09:18
エライですねぇ。
私は今の段階で「ゴメン、長ーくて難しいスペイン語は、学校で勉強してママに読んでっ」って言ってます。
自然図鑑とか、宇宙図鑑とか、そういうのばっかり持ってくるので、もう嘘ついてられませんでした(涙)
Commented by amore_spacey at 2005-11-22 15:21
エミリア@モデナです。
マホちゃん、パパが大好きなんですね。
うちのくうちゃん(=娘)にかかると、私はイタリア語全然ダメ~!だって。
そんな私が通訳や翻訳やってるんだぞーーーって
威張ってみても、娘は(≧∇≦)な顔して笑ってます。うへ~。
http://emilia.exblog.jp
Commented by kotaro_koyama at 2005-11-22 21:30
mokomokoさん>はじめまして!疲れて、面倒な時もあるんですが、なついてくれるのも今のうち、とガンバッテ読んでます。それに、結構イタリア語の練習になるんですよね。
Commented by kotaro_koyama at 2005-11-22 21:32
africaさん>ヘタなイタリア語で読んでいいものかどうか疑問もあるのですが…。
お誕生日会オーガナイズの疲れはとれましたか?
Commented by kotaro_koyama at 2005-11-22 22:27
エミリアさん>ボクも時々、通訳まがいのことしますが、そのくせ、子供に発音や語尾を直されたりすると恥ずかしく、そしてイライラしちゃいます。一応、父親としての威厳を保ちたい、変なプライドがあるんですよねぇ。
子供の方は、親切心で注意してくれてるみたいなんですけど。
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by kotaro_koyama | 2005-11-18 07:55 | バイリンガル | Comments(8)

主夫と生活、ゴルフのこと。


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