初体験
2010年 10月 02日
曇天。Rikiのサッカー。
INTERNO PIEDE(インサイド)のドリブルで練習が始まる。グランド半面を使って。しっかりボールをキープしながらひとしきり走った後は、いつものように歩きながら深呼吸。でも今日は後ろ向きに歩かされている。もちろんボールもキープしながら。上手にできる子も、できない子も。そしてまたインサイドでのドリブル。今度はコーチが邪魔に入る。ボールを奪われないように!そしてまた歩きながら息を整える。今度は目を閉じて歩きながらボールをキープ。子供たちは、上手にできないことが嬉しそうだ。次の練習に入るため、コーチが子供たちを集める。
「お前ら、イタリアの国旗がなぜ緑、白、赤か知ってるかぁ?」
「そりゃ誰かが色つけたからでしょ?」
「ぎゃはははぁ〜!」
「どうして緑を選んだのだろう?イタリアには何がたくさんあるだろう?」
口々にいい加減な答えを放つ子供たち。奔放というか、かなりレベルの低い答えだ。呆れたコーチが答えを出す。
「イタリアにはたくさんの森があるからさ!豊かな国土、つまり緑だ。それじゃあ白い色はどうしてだ?」
「雲!」
「ちが〜う!でも自然の中にあるものだぞ」
「水!」
「お前、水が白いか!」
「シマウマだぁ!」
「・・・。ヒントは山の方だ。森の中にもあるぞ」
「紙!」
「むぅ、お前らそれで小学校二年生か?北の方、山に行くと・・・氷、雪があるだろう。白は雪を表現しているんだ。それじゃあ、赤は?」
「血!」
「お、フランチェスコ、今なんて言った?その通り、血だ。なんで血の色なんだろう?そうだ、戦争だ。我々のご先祖様が戦争をした時の血だ。イタリアを統一するために流した血の色なんだ。OK、それじゃあ一人ずつボールを持って!」
数を数えさせる時に英語を使わせたり、暗算をして答えられたら水を飲みに行かせてもらえたり。サッカーだけじゃない、このコーチは練習の合間にそんなちょっとした教育をしてくれる。
練習後半、いつものようにミニゲームが始まる。雲行きが怪しい。そしてついに雨が降り出した。次第に雨足が強くなる。大雨と言っても良い。それでもゲームは続く。
「お前ら雨の中でプレーすることにも慣れなきゃいけないぞぉ!」
大声で叫ぶ監督。雨など気にせず全力を出す子。雨を嫌がって勝手にベンチに逃げ込み座り込んでしまう子。Rikiは・・・ Rikiは、空を見上げている。雨に濡れるのが楽しいらしく、ボールを追いかけることを忘れている。両手を広げ、口を開け、舌を出して、雨を受け止めている。感じている。そして思い出したように仲間の後を追う・・・
練習後、今日は何も言わなかった。
「パピィ、見てぇ!こんなビショビショになっちゃったよぉ!」
「こんな雨の中で遊んだの初めてだもんね?楽しかったでしょ」
「うん、とっても楽しかった!」
温かく君を迎えてあげることができた、と思う。まだ君は小さな子供なんだ、と思う。いつまでも、ボールより雨粒に気を奪われる子供でいて欲しい、と思う。

INTERNO PIEDE(インサイド)のドリブルで練習が始まる。グランド半面を使って。しっかりボールをキープしながらひとしきり走った後は、いつものように歩きながら深呼吸。でも今日は後ろ向きに歩かされている。もちろんボールもキープしながら。上手にできる子も、できない子も。そしてまたインサイドでのドリブル。今度はコーチが邪魔に入る。ボールを奪われないように!そしてまた歩きながら息を整える。今度は目を閉じて歩きながらボールをキープ。子供たちは、上手にできないことが嬉しそうだ。次の練習に入るため、コーチが子供たちを集める。
「お前ら、イタリアの国旗がなぜ緑、白、赤か知ってるかぁ?」
「そりゃ誰かが色つけたからでしょ?」
「ぎゃはははぁ〜!」
「どうして緑を選んだのだろう?イタリアには何がたくさんあるだろう?」
口々にいい加減な答えを放つ子供たち。奔放というか、かなりレベルの低い答えだ。呆れたコーチが答えを出す。
「イタリアにはたくさんの森があるからさ!豊かな国土、つまり緑だ。それじゃあ白い色はどうしてだ?」
「雲!」
「ちが〜う!でも自然の中にあるものだぞ」
「水!」
「お前、水が白いか!」
「シマウマだぁ!」
「・・・。ヒントは山の方だ。森の中にもあるぞ」
「紙!」
「むぅ、お前らそれで小学校二年生か?北の方、山に行くと・・・氷、雪があるだろう。白は雪を表現しているんだ。それじゃあ、赤は?」
「血!」
「お、フランチェスコ、今なんて言った?その通り、血だ。なんで血の色なんだろう?そうだ、戦争だ。我々のご先祖様が戦争をした時の血だ。イタリアを統一するために流した血の色なんだ。OK、それじゃあ一人ずつボールを持って!」
数を数えさせる時に英語を使わせたり、暗算をして答えられたら水を飲みに行かせてもらえたり。サッカーだけじゃない、このコーチは練習の合間にそんなちょっとした教育をしてくれる。
練習後半、いつものようにミニゲームが始まる。雲行きが怪しい。そしてついに雨が降り出した。次第に雨足が強くなる。大雨と言っても良い。それでもゲームは続く。
「お前ら雨の中でプレーすることにも慣れなきゃいけないぞぉ!」
大声で叫ぶ監督。雨など気にせず全力を出す子。雨を嫌がって勝手にベンチに逃げ込み座り込んでしまう子。Rikiは・・・ Rikiは、空を見上げている。雨に濡れるのが楽しいらしく、ボールを追いかけることを忘れている。両手を広げ、口を開け、舌を出して、雨を受け止めている。感じている。そして思い出したように仲間の後を追う・・・
練習後、今日は何も言わなかった。
「パピィ、見てぇ!こんなビショビショになっちゃったよぉ!」
「こんな雨の中で遊んだの初めてだもんね?楽しかったでしょ」
「うん、とっても楽しかった!」
温かく君を迎えてあげることができた、と思う。まだ君は小さな子供なんだ、と思う。いつまでも、ボールより雨粒に気を奪われる子供でいて欲しい、と思う。

by kotaro_koyama
| 2010-10-02 17:09
| スポーツ
|
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