突貫工事

サンタクロースからのプレゼントは、なんだかんだと偉そうなことを言いながらも、結局、きっと、落ち着くところに落ち着きそうな気がする。ごく一般的な、なんのアイデアもない、資本主義社会に貢献した・・・

しかし。冬休みに出されたRikiの宿題の一つに、「クリスマスに貰ったプレゼントを書くこと」という項目があるのを見つけてしまった今、サンタから届くであろう一見何の深い考えもない贈り物だけを題材に作文させるのはやはり後悔が残る・・・ということで今年も作らせていただきます、GORMITIのお城。

イタリアの小さな男の子たちの間では根強い人気を誇っている、このゴルミーティ。何かって、

「GORMITI」は、自然界をテーマにしたキャラクターが「Gorm島」を舞台に繰り広げるバトルアクションの物語です。これまでに1億個以上のフィギュアが販売され、欧州の主要な市場において、同カテゴリーの商品でベストセラーにランクされました。また、2009年初頭からは米国での販売も加速しています。(KONAMIのHPより抜粋)


キャラクター玩具を売ることを念頭に置いて作成されることが多くなってしまった最近のアニメだが、このGORMITIは更に上を行っていて、アニメよりも先にフィギュアが市場を席巻したのである。玩具が売れてからアニメが作られた新しいパターンだ。

テレビで放映された訳でもないのに、いったいどうやってここまで子供たちの心を掴んだのか不思議だが、ご多分に漏れず、我が家の小僧もこのGORMITIが大好きだ。買ってあげた人形はごく僅かなはずなのに、友達から貰ったのだろう、Rikiのおもちゃ箱の中は大小様々な怪物でいっぱいだ。そしていつも大人しくおもちゃ箱に収まっているわけのないGORMITIたち、うっかりソファに腰を下ろせば必ずボクのお尻に突き刺さる。

これだけフィギュアが揃えば、次に欲しくなるのは当然そのお城だ。可愛い息子のためだ。試しに玩具屋を覗いて見る。軽く60ユーロを超える巨大なプラスチックの塊が鎮座している。許せない。

こうして、お父さんの自己満足に終わるかもしれない、愛情いっぱい、お手製のお城の作成が始まるのである。材料は、新聞紙、段ボール、トイレットペーパーの芯、キッチンペーパー、木工用ボンド、絵の具。総工費約10ユーロ。クリスマスへ間に合わせるべく、最後の仕上げ作業にかかっている。

昨年は隠れてコソコソと作ったのだが、今年はその制作過程を見せてあげようと、Rikiの目の前でシコシコ作ってきた。なぜって、こんな風に廃品を利用してお父さんが玩具を作っているところを見るのは、教育上さぞかしよろしいだろう。きっときっと子供の心に何かが残り・・・

手をべとべとにしているボクの横へRikiがやってきた。親父の仕事ぶりをじっと見つめて、一言。

『パパ、たいへんだね・・・』

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ちなみにこちらが昨年度の作品。年々サイズが大きくなっている。

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by kotaro_koyama | 2009-12-23 23:30 | イタリア暮らし | Comments(0)

主夫と生活、ゴルフのこと。


by kotaro