Maho20歳、Kei17歳、Riki12歳。イタリアで、一部ニッポンで、スクスク成長中。
by kotaro
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逃避行
d0036978_15151064.jpgイタリアの6月。日本と違って天気の良い日が多いはずなのに、今年はまるで梅雨のように雨の日が続いている。

こんな灰色の街からはサッサと逃げよう。

車に乗り込みもう。

空と海の色を探しに行こう。

さぁ、Rikiくん。また国境突破だ。
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by kotaro_koyama | 2008-06-14 15:20 | 旅行 | Trackback | Comments(2)
イタリアで暮らすということ。
6月11日
朝10時、玄関のブザーが鳴る。窓から顔を出すと、いつものPOSTINO(郵便配達のおじさん)。一瞬、交通違反通知の書留かと思うが、小包受領のサインらしい。ホッとして出て行く。ところが、このポスティーノは何やら困った顔で、携帯電話を手に誰かと話をしている。A3ほどの大きな茶封筒の裏に添付された「請求書」を指差しながら。

その請求書、見ればイタリア税関からのもので、その額なんと50ユーロ(約8000円)。覚えのない小包の宛名は、"Riki Koyama"。送り主はバンコクに住むボクの友人だった。そうだ、この友人とツェルマットへスキーに行った時、Rikiが嬉しそうな顔で何やら約束をしていたっけ。

請求書にはcontro assegnoと記されている。つまり小包を受領するならその金額を払わなければならないらしい。商品購入の代引きとはちょっと訳が違う。尋常ではない金額に驚いたおじさんは、本当に金銭を受領して良いのか、念のため上司に確認の電話をしていたのだ。彼が電話をしている間、ボクは聞く。

"Posso aprire?"  (開けてもいい?)
"Sì sì"  (いいよ)  *脚注:本当はその50ユーロを払うまで開けてはいけないはず

とポスティーノ。ビリビリと袋を開ければ、中からはスパイダーマンのリュックサックが。友人からRikiへのプレゼントだ。

"Scusami ma devo pagare 50 euro per questo??? Per che cosa? Qui c'è scritto IVA..."
(ねぇ、ここには付加価値税20%として50ユーロって書いてあるけれど、このおもちゃのリュックにってこと???)

"In Italia succedono tante cose strane..."
(イタリアじゃぁヘンなことがたくさん起こるからなぁ・・・)

と両手を広げるポスティーノ。結局、電話の相手の上司も判断を下せない。やさしいポスティーノは、『とりあえずこの請求書は持って帰って確認するよ。また明日ね』と言い残して去ってしまう。小包は僕に渡したまま。
*脚注:彼の仕事の流れとしては、支払いがされていないのに小包みを置いていってはいけないはず

友人からの手紙を読めば、Rikiとの約束はタイでお守りとして流行っているという小さな人形だった。ただ、この友人は約束が遅くなったお詫びに、おまけにリュックサックまで送ってきてくれたのだった。
幼稚園から帰ってくると、スパイダーマンのリュックを背負っておおはしゃぎのRiki。理不尽な請求の行方に心穏やかでないボク。

6月12日

朝9時30分。例のポスティーノが来る。 『昨日のアレ、やっぱり支払ってもらわないといけないんだよ・・・』

『でもおかしいよ。だって商品価値に290タイバーツ(5.63ユーロ – 900円)って明記してあるのに、どうして付加価値税に50ユーロも払わなきゃいけないわけ!? バーツとユーロを勘違いしたんじゃないの? どこの誰に文句言えばいいの?』 とボク。

するとこのポスティーノ、『OK、じゃあ明朝オフィスに来てくれる?上司と一緒に相談しよう』

6月13日
朝8時30分、郵便局集配所へ出向く。あのポスティーノを探す。すぐに彼が上司と共に姿を現す。周囲にいた郵便局のおじさん達が野次馬のように集まってくる。事情を知ると、皆口を揃えて、
『う~ん、確かにおかしいねぇ。でもさ、イタリアってこういうことが起こる国だから・・・』
『どこの誰に文句を言えるかって?う~ん、そりゃ"国"に対してだねぇ。税関って言ったって、連絡先分からないしなぁ』 と埒が明かない。

郵便局長曰く、この時点でボクの選択肢は2つだけ。50ユーロを支払って小包を受け取るか、支払いを拒否して送り主へ送り返すか。う~ん、リキはもう大喜びしちゃってるしなぁ。友人に送り返すのは・・・。でも、イタリア税関に文句も言えず、黙って50ユーロ払うのも解せない!黙っていると、皆に見つめられ、判断を迫られる。
『仕方ない、払います。でも支払いの控えを頂戴。不可能だとは思うけれど税関に文句を言ってみるから』

渋々財布を開いた後、街の郊外にあるという税関事務所に向かう。無駄を承知で。でも、運転しながら、気づいたのだった。
『あ!他の物を入れてまた封しちゃえばいいんだ』

だって、本来受け取り拒否したのであれば、それは受領(開封)する前のはずだ。代わりに新聞紙か何かを入れてもいいとさえ思ったけれど、それでは内容に『バックパック』と書いた送り主が嘘つきになってしまってまずい。そうだ、他の使い古しのリュックを入れちゃおう。 あわててまた郵便局へ引き返すボク。

d0036978_22572558.jpg『もう支払い処理しちゃった?』
『まだだけど?』
『いや、あの、やっぱり受け取り拒否して送り返そうかと・・・』

すると僕の嘘に気づいてか、疑わしい目で僕を見つめる事務のおじさん。

『いや、正直に言うとね、他のリュックを入れて送り返そうかと。スパイダーマンのリュックがなくなったら息子は泣いちゃうからさ・・・』

『いやぁ、それはちょっとまずいな・・・』

『でも、誰にも分からないでしょう?税関で開封した形跡だってなかったし。僕があなたに本当のこと言わなくてもよかったんだし』

すると、それを横で聞いていたおばちゃんがしゃしゃり出てきた。

『そうよ、私達しか知らないじゃないの。何の問題もないわよ!』

心強い援軍を背後に、ボクは家へ引き返す。家中をひっくり返し、同じような重さのリュックを探す。でも適当な物がない。仕方なく、布製のトートバッグを入れることにする。そして、(トートバッグもバックパックも似たようなだろ?)と自分に言い訳しながら、ビリビリに破いてしまった袋をまたセロハンテープで丁寧に張り合わせ、郵便局に戻り、さっきのおじさんに手渡したのだった。50ユーロを返してもらい、握手をして別れる。

薄汚れたトートバックの行方やいかに。
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by kotaro_koyama | 2008-06-13 23:30 | イタリア暮らし | Trackback | Comments(6)
Buona Terra
d0036978_19335690.jpgお姉ちゃんたちの学校はもう夏休みに入ったけれど、Rikiの幼稚園はまだ営業しています。公立ではないせいか、数多い共働きの家庭を配慮してか、6月末まで子供たちを預けることができるのです。

昨日は、Rikiがとっても楽しみにしていた遠足がありました。今まで悪天候で延び延びになっていたのです。行き先は、湖の近くのFATTORIA(農園)。ママが一緒に付添いで行ってくれて、たくさん写真を撮ってきてくれました。

有機農法を取り入れているその農園では、牛のお乳を搾ったり、山羊のミルクでリコッタチーズを手作りしたそうです。リコッタって、RI(もう一度)COTTA(煮た)っていう意味で、他のチーズを作る時に出る乳清を捨てずに、もう一度煮詰めて作ったものなんです。乳清って栄養価がとっても高いのに、昔は捨てられていたそうです。皆が無視していたそんなものに注目する人、尊敬します。

それにしてもその作りたてのリコッタ、美味しそうだねぇ。
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by kotaro_koyama | 2008-06-12 19:57 | イタリア暮らし | Trackback | Comments(0)
ジェスチャーゲーム
d0036978_033647.jpg『ぱぱぁ!Rikiねぇ、"おおきい"の字に似ているのみつけたよぉ!』

呼ばれるがままに台所へ行くと、Rikiがおもちゃの地球儀をじっと見つめていました。

『あのねぇ、"おおきい"の字に似ているんだけどぉ、こういうのがあるの』

そう言うとRikiは、子犬がおしっこをするように片足をあげて、股の間で手をひらひら。

『? ? ?』

地球儀を覗き込むと、それは太平洋のでした。ボクは思わず大笑い。そうだよねぇ、の文字の股の間にヒラヒラがあるよねぇ。

『そうそう、よくわかったね!大きいの間に点を打つと"ふとい"の字になるんだよ』

ママと遊びながら覚えている漢字カードの成果が着実に出ているんだなあ。もう80個以上の漢字を読めるようになったとか。文字に興味を示しているのが何よりも良いことだ。日本語読み書きの道のりは長く険しいけれど、がんばれ、がんばれ。

それにしても、なかなか味わいのあるジェスチャーだったよ、Rikiくん!
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by kotaro_koyama | 2008-06-10 00:31 | 子育て | Trackback | Comments(4)
Nel bosco incantato di un posto che c'è
d0036978_21113918.jpgRikiの幼稚園で学芸会が催されて、子供たちの学校は今年度も早々と終了しました。劇のテーマは、昨年に引き続き、『自然』。もっと自然と共に暮らそう。私たちを取り囲む不思議な世界を見つめて、耳を傾けて、大事にしよう。そして幸せに生きるための秘密を見つけよう・・・ でした。

そうだよなぁ。世の中には便利な道具がたくさん登場して、ボクたちの暮らしはどんどん楽になった。あらゆることがスピードアップして、昔の人に比べればたくさんの時間があるはずなのに、何故か忙しさはあまり変わらない。何故か余裕が生まれない。それほど幸せになったとも思えない。

もっともっと速く、じゃなくて。

原っぱに寝っころがって、ぼんやりと雲を眺めて。
落ち葉を踏みつけて、カサカサする音を楽しんで。
風の匂いを感じて。

「早く!」って子供たちに言うのをやめるようにしよう。
子供たちと立ち止まろう。
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by kotaro_koyama | 2008-06-07 21:41 | 子育て | Trackback | Comments(2)
あ~ ウソついたなぁ!
d0036978_20505448.jpgLorenzo JovanottiSafari tourに行きました。
Keiと2人だけで、です。え?Mahoは行かなかったのかって?はい。それには色々とあるのです。親子の間の、犬も食わぬお話が。

さて、久しぶりのコンサート。ビデオとかカメラとかって持ち込み禁止だと思っていたのだけれど、ケータイ時代の今はそれを制限するのも難しいのか、イタリアではその辺がユルいのか、皆パチパチやっていました。頭の上で点々と光って揺れるたくさんのケータイ、意外な視覚効果があってなかなかいいものです。

会場に入れば、すぐにピカピカ光るサングラスを見つけて大騒ぎのKei。オフィシャルマフラーも彼女の戦利品です。それを握り締めて、ロレンツォと一緒に歌うKei。あぁ、やっぱりカメラかビデオを持ってくればよかった。カメラ付きのケータイ買おうかしらん。

翌日。パパは、やっぱり娘とお出かけした思い出の一枚が欲しくなってきて、こんな格好をしてコンサートの余韻に浸る彼女にレンズを向けました。すると、逃げる、逃げる!ブログに載せられるのを嫌ってなかなか写真を撮らせてくれないのです。

『ブログには絶対載せないからさ!』
『イヤだ!パパ嘘つくもん!!』
『神さまに誓って!』

・・・ ・・・ ・・・ Keiちゃんゴメン。やっぱり嘘ついちゃったよ。


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by kotaro_koyama | 2008-06-04 21:00 | イタリア暮らし | Trackback | Comments(5)


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