Maho20歳、Kei17歳、Riki12歳。イタリアで、一部ニッポンで、スクスク成長中。
by kotaro
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放課後のデート
d0036978_1730968.jpgイタリア語で、学校の用務員のことをbidelloといいます。これは男性名詞なので用務員のおじさん。女性なら語尾が変わってbidellaです。

Rikiの幼稚園にもこのbidellaたちがいて、学校への出入りのチェック、廊下や教室の掃除、子供たちの着替えからトイレの手助けまで、様々な雑用を一手に引き受けてくれます。用務員というと『おばさん』というイメージが強いのだけれど、中にはボクより若い女性もいます。でも皆一様にしっかり、どっしりしていて、お母さんみたい。なんとも頼りがいがあるのです。

入園したての頃のRikiは、そんなbidellaたちによく抱っこされて可愛がられたものです。迎えに行くと、半べそをかいたRikiがbidellaの膝の上に座って指をしゃぶっていたのを思い出します。

Rikiも成長して、さすがにそこまで甘やかされることはなくなったけれど、でもその代わりによくちょっかいを出されているらしい。なんでも最近では、bidellaの一人によくお茶に誘われているとか。Rikiが語るところによれば、このbidellaとcafféを一緒に飲むんだそうな。え、cafféってエスプレッソのこと?ホントかね?
昨日、その真偽を確かめに幼稚園に迎えに行きました・・・

"Allora Riki! Quando prendiamo 'sto caffé?"
(り~き!約束のコーヒー、いつ飲もうか?)
"Adesso!!!"
(いますぐ!)

するとこの体格のいいbidellaは、Rikiと手をつなぎ、ゆらりゆらりと歩いて、廊下の端へとコーヒーを飲みに行くのです。お父さんは2人の時間を邪魔しないように遠くから見守って・・・。

ということで、Rikiの話は嘘ではなかったのでした。しかし、4歳児にエスプレッソを飲ませるかねぇ?
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by kotaro_koyama | 2008-05-30 18:02 | イタリア暮らし | Trackback | Comments(0)
あの頃のように。
ここ数日、我が家の前で3人の女の人がよく立ち話をしています。
1人が黒人と分かるだけで、あとの2人は国籍の想像もつかない外見。そして彼女たち、一応女性ではあるようなのですが、腕の筋肉や顔つきがとても逞しく、どうもアヤシイのです。初めて目が合った時に微笑みかけられたので、ボクも思わず笑顔を返したけれど、そのゴツくて妖艶な微笑み、とってもアヤシイ。その昔、歌舞伎町で同じような方に絡まれた記憶が蘇る・・・。

d0036978_20251321.jpg先日、移民差別がどうこうと偉そうなことを書いたものの、こういうタイプの人が家の周りをウロウロしているとやっぱりいい気はしません。

『何か危害を受けたわけじゃないんだけれど・・・』
テレビでインタビューされていたおばさんの言葉が思い出される。そう、別に何だって訳じゃないんだけれど、ね。でも自分の家の真ん前はねぇ。増えすぎた移民を嘆くイタリア人の気持ちも分かるよ。

今日も、窓から下を覗くと、またあの3人が立ち話をしていました。
と、丁度そこへ、向こうの方から学校帰りのRikiとKeiが、ママに手を引かれて帰って来たのです。異様な雰囲気にすぐ気がついたママはもちろん、Keiも顔を強張らせている。『変な風に絡まれなきゃいいなぁ』と思いながら見ていると・・・

『チャオ!』

筋骨隆々の黒人女性の大きな眼に見つめられたRikiは、なんのためらいもなく、いつものように満面の笑顔で手を振ったのでした。お得意のウインクまでして。その無垢な挨拶に、彼女たちは手を叩いて大喜び。

『・・・』

窓際に立つボクは、いらぬ心配をした自分を恥じながら、Rikiのような子供時代に戻りたいと心から思ったのでした。
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by kotaro_koyama | 2008-05-24 20:32 | イタリア暮らし | Trackback | Comments(2)
イタリア人らしく。
また移民問題がイタリアのニュースを賑わせています。一向に減少しない犯罪に不安を覚える市民の声が、右往左往する政府をちょっと強引な方向へと後押ししているのです。もちろん過ちを犯すのは外国人(不法移民者)だけではないことは皆がよく承知している。それにこの国の経済活動が最早移民の力無しには前に進まないことも、合法的に移民をすることがいかに困難か、も。でも、過ちの責任をガイジンに振り向けるのは一番手っ取り早い方法なわけです。

これ、移民の子として生きていくかもしれない子供を抱える身としては、どうしても注目してしまうテーマです。一連の報道を見ていると、移民とこの国の現実を正面から見据えていない国のシステムが、また付け焼刃の対応をしようとしているとしか思えません。そして、テレビの街頭インタビューを聞いていて悲しい気持ちになるのは、こんな言葉を聞いた時。

d0036978_19481770.jpg『特にこれといって問題を引き起こしているわけではないし、直接私が被害を被っているわけではないんだけれど・・・』

なんとなくイヤ。眼触り。気味が悪い・・・ 『何だかよく分からない』というのが、一番人の不安をかきたてるわけだ。そうそう、人は予測不能な動きをするものに不安を覚えると心理学の本で読んだことがある。鳥とか、ゴキブリとか。

言語、文化、宗教の違いなど、乗り越えなければいけない壁は高い。でも、『移民の労働力は助かるが、我が物顔で街をウロウロされるのは嫌・・・』 外見だけで判断する、そんな人が増えてしまったら。そして残念なことに、ボクたちの人間の心の中にはそんな気持ちの種が存在する・・・。この国でボクの子供達は幸せになれるだろうか。

『移民がどうこう』と言ったって、イタリアの過去を見れば、それは民族移動の波を被った長い歴史。色々な国の血が混じり合っている。北に行けば金髪が増えるし、南に行けば肌の色が濃くなる。『イタリア人らしい』イタリア人の外見なんて映画や雑誌が作り上げたものだ。

もし我が子がイタリアに住み続けて、『イタリア人っぽい』イタリア人と結婚して、その子供が生まれたら、その子はハーフの顔つきか。そしてその子がまた『正統派』イタリア人と子供をもうけたらクォーター。そして・・・

そしてボクの子孫は、いつの日か『イタリア人らしく』なってしまうのかしら?
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by kotaro_koyama | 2008-05-20 21:01 | イタリア暮らし | Trackback | Comments(4)
独り言
そうか・・・ このイタリアでの放浪、もう12年が過ぎたんだ。3人に増えた子供たちはいつの間にか大きくなって、12歳、9歳、4歳。『光陰矢のごとし』で、『親はなくとも子は育つ』、か。それにしても、子の将来を思う親には心配がつきないなあ。

d0036978_18574130.jpgイタリア語の成長に合わせるように日本語が崩壊していくMaho。もし今日本に帰ったら、天然ボケ色の強い彼女があの社会に溶け込むのはもう無理かもしれない。その限界点を超えてしまっているかもしれない。
じゃあこのまま?とりたてて得意なモノがあるわけでも、熱中するするコトがあるわけでもない。来年、イタリアの普通高校に進んで、それから?本人は大学へも行く気らしいけれど・・・

ママと一緒にがんばって日本語を勉強し続けているKei。彼女の強い性格なら、どんな世界でも生き残ってはいくだろう。でも・・・

落ち着いた性格で、観察眼鋭く、今のところは心配なさそうなRiki。けれどコイツだってすぐにMahoの歳になっちゃう。限界点を超える日がすぐに来てしまう・・・

このままこの狭い街に住み続けたら、子供たちは何をするんだろう。何ができるんだろう。日本人の顔をしたタダのイタリア人になる?でもその顔じゃ、フツーのイタリア人にはなれないだろう。
とりわけ優秀だったり、何か一つのことにこだわりを持って突き進む子なら、どんな所に住んでいてもいずれ頭角を現してくるだろう。でもそうでない普通の子供は?それに、水のないところに魚は住めないともいう。環境が大きく人を左右するのも確かだよなぁ。

1. 日本に帰る。でも・・・
2. 大きな街に移り住む。でも・・・
3. このままここに住み続ける。でも・・・

大きな3つの選択肢がまた目の前に現れてきた。そして、答えを先延ばしにする時間はもうなさそうだ・・・。
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by kotaro_koyama | 2008-05-06 21:06 | 子育て | Trackback | Comments(18)


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