Maho20歳、Kei17歳、Riki12歳。イタリアで、一部ニッポンで、スクスク成長中。
by kotaro
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パパ、バイバイ…
d0036978_1736643.jpgトリノへ行ってきます。時には仕事もしないと…!

Rikiくん、しばしの、お別れだ。いい子にしてるんだよ。
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by kotaro_koyama | 2006-03-09 17:39 | イタリア暮らし | Trackback | Comments(8)
夢の村
「ポッピは童話に出てくるような村だ」

最初の滞在地は、"成功する留学"の中に見つけた、そんなコメントで決まった。
その頃は、今ほどインターネットなんて普及していなかったから、イタリアに留学する手がかりといえば、"成功する留学"くらいしかなかった。もちろん、ミラノの友達に色々と聞くことだってできたのだけれど、こうしたことを人に頼るのは嫌だったし、考えもしなかった。

「童話に出てくるような」か。いいじゃない。子連れのボクたちにはピッタリだ。心は、すっかり緑豊かなトスカーナの丘へと飛んでいた。

でも、ミラノに到着して、今後の計画を友達に話すと、大笑いされてしまった。
「ポッピ?どこだい、それ?イタリアか?なんでまた、トーキョーからポッピなわけ?」

イタリア人さえ知らない小さな村…。でも都会の空気に疲れていたボクは、最初の滞在先くらいは、バカンス半分で行きたかった。なるべく小さな町。緑豊かな、小さな村がいい。もちろん、日本人がいないところだな。"成功する留学"の頁をめくればめくるほど、小さな語学学校が一つあるその村が、ボクの理想に思えてきたのだった。

今でもあるのかどうか、その頃、ルノーの長期リースサービスというのがあって、3ヶ月間車を借りてあった。小さなルノー・クリオを飛ばして、ミラノを後にする。

乾いた青い空の中、太陽道路を一路南へ向かうと、昨夜の不安もどこかへ吹っ飛んでしまった。
ポッピ。ボクの夢の村は、もうすぐそこだ…。
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by kotaro_koyama | 2006-03-07 22:48 | 回想 | Trackback | Comments(4)
夢の中
ミラノに着いた。長旅に疲れきって、倒れるようにホテルのベッドに横になると、いつの間にか寝てしまっていた。色々な夢を見ていた。夢の中では、日本での会社員生活を、そのまま続けていた。

ドン!と、突然の鈍い音。そして、赤ん坊の大きな泣き声。

Mahoだった。妻と2人で挟んで寝ていたつもりが、いつの間にか、ベッドから転がり落ちたらしい。冷たい床に頭をぶつけて、大泣きする一歳のMaho。「ごめんね、ごめんね・・・」と、彼女を抱きしめる妻。

時差ぼけで朦朧とした頭に、娘の泣き声が響き続ける。

「ボクは、いったい本当に正しいことをしているのだろうか・・・」

イタリアに到着した興奮もつかの間、再び、大きな疑問が胸を突くのだった。
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by kotaro_koyama | 2006-03-06 22:37 | 回想 | Trackback | Comments(4)
残響
ブーン、ブーン、ブーン。
あの音が、今でも頭の中で響き続けている。ブーン、ブーン、ブーン。

d0036978_2347819.jpg満席のアリタリア航空。僕の前では、壁に取り付けられた小さな簡易ベッドの中で、1歳のMahoがスヤスヤと寝ている。横を見ると、妻が、苦しそうに体を丸めて無理に目を閉じている。

「イタリアへ行こうか」
「2人だけならさ、失敗して、貧乏になってもいいよね?」
そんな軽い気持ちで、日本脱出を着々と進めていたある日のことだった。『妊娠した』と、衝撃の報告を受けたのは。
驚きと戸惑い、そして喜びの間から心を突いた衝撃は、「え~、それじゃイタリアに行けないじゃない!」

でも、ダメと言われるとますますやりたくなるのが人間というもの。このまま諦めたら、棺おけに入る時、絶対後悔する。そんな気持ちにすっかり囚われてしまった。言葉もよく分からない国に、乳児を連れて行く勇気はないけれど・・・。でも、一歳になればなんとかなるかも。
そうだ、生まれてくるこの子が一歳になったら、会社を辞めて、イタリアへ行こう・・・。そして、一年。その気持ちを実行に移した、1996年8月。

輝く月明かりの下。翼がゆっくりと左に傾いた。オレンジ色の街の光が、ぽつぽつと、暗闇の中に浮かび上がってきた。

「あぁ、ついに来てしまった…」

ブーン、ブーン、ブーン。麻痺した頭の中で、飛行機のエンジンの音だけが鳴り響くのだった。
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by kotaro_koyama | 2006-03-04 00:01 | 回想 | Trackback | Comments(4)
Perché no?
「イタリアに来ちゃえば!?」
彼女は言いました。いとも簡単に。今からもう15年ほど前のこと。8月、バカンスで閑散としたミラノの街角で。

d0036978_0552630.jpg「とりあえずさ、ワタシが看護婦のふりして会社に電話してあげようか?コータローは、大怪我をして動けませんって。それで、しばらくミラノで試してみたら?」

グラグラッ。大きく心が揺らぎました。でも、その頃はまだお堅いサラリーマンの端くれだったボク。やっぱり勇気がなかった。 「日本の会社じゃ、それは通用しないよ…」

"Perché no?" (どうしてダメかな?)

日本の血が混じっているとはいえ、そのメンタリティーは、ほとんどイタリア人。いいえ、イタリアの枠にも収まらない、異色な彼女が返してきた言葉は、いたってシンプルな疑問でした。"Perché no?"

その夏は、おとなしく日本に帰ったボク。でも、その言葉は、いつまでも胸の奥でくすぶり続けたのです。
Perché no? そうか、不可能なことなんてない。自分の気持ち次第だ。そして、その数年後、ほんとうに日本脱出を決意することとなったのでした。
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by kotaro_koyama | 2006-03-01 00:53 | 回想 | Trackback | Comments(5)


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