Maho20歳、Kei17歳、Riki12歳。イタリアで、一部ニッポンで、スクスク成長中。
by kotaro
カテゴリ:比較文化( 14 )
風をつかんだ少年


その爪の垢、我が娘たちに煎じて飲ませたい。

William Kamkwamba "The Boy Who Harnessed The Wind"
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by kotaro_koyama | 2009-10-13 04:00 | 比較文化 | Trackback | Comments(0)
アタマがあるなら・・・
d0036978_63152100.jpg日経NETで、こんなコラムを読みました。

「日本人はバカになったのか?」遥洋子

マニュアルに沿ってでしか動けない日本人が増えて、まともなコミュニケーションが取れなくなってきていることを嘆いておられる訳ですが、この遥さんのような経験、多かれ少なかれ誰でも味わっているのではないでしょうか。特に大手チェーン店などで働く店員さんは、何も考えずマニュアルに沿って動いている人が多くて、ボクも日本へ帰る度に、びっくりしたり、がっかりしたりします。みんな笑顔で挨拶をしてくれ、丁寧に注文を繰り返してくれたりしますが、そこからはまさに「個性」と「会話」が消滅しています。

マニュアルや決まりを作って、それを守ることは、社会や組織を効率よく運営していく上で大事です。でも日本の場合、その中であまりにも個人の意志や考えが打ち消されているのが問題だと思うのです。いえ、真の問題は「自分の頭で考えない」人が増えていることでしょうか。マニュアルに書かれていないことを要求された時に対応できない、自分の頭で判断することができない人があまりにも多いのです。

日本の子供たちは、こちらの言うことを、おとなしく、よく聞いてくれます。でもそれは、「言われないとできない」「言われたことしかできない」ことの裏返しでもあるようです。そんな子供たちがいつしか、自分の頭を使って判断することができない、マニュアル人間になってしまっているような気がするのです。


イタリアに暮らしていると、日本で生活するよりもより「生きている」実感がします。それは外国人としてある一定の緊張感を持って暮らしているからかもしれませんが、ここでの日常生活には「コミュニケーション」が存在するからだと思うのです。とは言っても、別にレベルの高い会話を毎日交わしている訳ではありません。ただ、イタリアでは「個」と「個」のぶつかり合いを日々感じ取ることができるのです。イタリアにだってマニュアルに沿って働かなければいけない人がたくさんいます。でもここでは、それを超えてそれぞれの個性が押し出されているのです。

イタリアという国やイタリア人には、がっかりさせられたり、怒りを覚えたりすることが実に多いです。マニュアルに従い、組織を作るのがとても下手な国民です。でも、個々の「適応力」に関しては、間違いなく日本人より上でしょう。不測の事態に動じず、自分なりに頭を働かせて問題を解決することに関してはかなり優秀なのです。もっとも、こんな予測不能の国で生まれ育ったら、そういう人間にならざるを得ないかもしれませんが。

オトナしい子供たちが、マニュアル人間になって、組織を円滑に運営する日本。
オトナの言うことを聞かない子供たちが、個性豊かに成長して、組織が機能しないイタリア。

我が子供たちはどんなオトナに・・・
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by kotaro_koyama | 2007-12-24 06:39 | 比較文化 | Trackback | Comments(8)
un po' di tolleranza...
d0036978_23432844.jpg久しぶりに外食しました。

わが町からローマ方面に15Km程走ったところ、高速道路沿いにある一軒の食堂。気軽な雰囲気でそこそこのお味、我が家のお気に入りのトラットリアがあります。イタリアでは、こうした街道沿いのお店に大きなトラックが数台止まっていたら、安くて美味しい証拠。試してみる価値ありなんです。

今日も、店は屈強なオトコたちで賑わっていました。極太の腕をした男たちが、大盛りパスタに、分厚いステーキを黙々と平らげています。そして、その前には赤ワイン。最近ますます飲酒運転取り締まりの厳しい日本からは考えられませんが、どの運ちゃんも、たいていワイングラスを傾けています。

このお店には、時に、お巡りさん達も食事にやってきます。でも、そんな赤ら顔のお客達を見ても、まったく気にする様子なし。『休憩中』だから見て見ぬふり、というわけではなさそうです。それどころか、彼らも一杯引っ掛けている・・・。
食事のお供として適量なら、お水と同じ扱いのワインとはいえ、厳密に言えば、この警察官を筆頭に、皆酒気帯び運転です。イタリアにも飲酒の取り締まりはあるんです。理論的には交通違反です。

何かにつけ、規則にがんじがらめになる日本を想うと、こんなイタリア流のtolleranza - 寛容さが、人間的で、いいのです。いい加減、と言ってしまえばそれまでですけど。
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by kotaro_koyama | 2006-12-12 00:17 | 比較文化 | Trackback | Comments(0)
サランラップはイタリア。イタリアはサランラップ。
d0036978_2058344.jpgaiutoさんのブログに、サランラップの話がありました。その記事にあるとおり、イタリアのサランラップは実に切れが悪い!こちらに来たばかりの頃、ボクもよく発狂したものです。

まず、箱からしてまともに開きません。綺麗に開けようとしても、たいてい、途中でビリビリッと破れてしまいます。

ようやく箱が開けられたと思えば、今度はサランラップがグシャグシャと張り付いています。使い始めるのも一苦労。

「こういう細かいところは、やっぱりニッポンだよねぇ。日々改良の精神、見習って欲しいね」とよく思ったものでした。

月日が流れ、イタリアの生活になじんでくると、でも、その良さもだんだん分かってくるのです。キレの悪いサランラップは、張り付きがよいことの裏返しでもあるからです。この、ビヨーンと伸びて実に切れが悪いサランラップ。日本の、ズパッと気持ち良く切れる、厚手のものに比べると、お皿への張り付きが実に良いのです。日本のものだと、全然くっついてくれないので、どうしてもお皿よりだいぶ大きめに切らないといけないのですが、こちらのものは、ギリギリで大丈夫。ピタッと張り付いてくれます。

「イタリアと日本、どっちが好き?」 よくそう質問されます。でも困ってしまいます。どちらにもそれぞれの良さがあるからです。一口にどちらが良いとは言えません。

「どちらも捨てがたいなぁ」 サランラップを切るたびにそう思うのです。イタリアの事を、サランラップのように悪く言う人もいるけれど、良い事だってあるんです。とは言っても…

あっ、またビヨーンと伸びて、グジャグジャに破れた。うーん、やっぱり使いにくいなぁ!
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by kotaro_koyama | 2006-01-19 21:11 | 比較文化 | Trackback(4) | Comments(9)
お作法
d0036978_6201197.jpg"Ciao Kotaro, come stai?"
Mahoの友達チェチリアに会うと、必ずそう挨拶してくれます。ちゃんとボクの目を見て、ニッコリと。何気ない挨拶の中で、自分の名前がさりげなく呼ばれると、なんだかとてもいい気分になります。しかも、相手が小さな子供だと、更に気持ちいい。

イタリア人って、不思議なくらい名前を覚えるのが上手です。1年前に知り合ったきりの人に偶然再会して、いきなり "Ciao Kotaro" と呼ばれたこともあります。そんな時、名前を覚えるのが苦手なボクは、とても困ってしまうのです。いったいどうやって、新しく知り合った人の名前をすぐに覚えるのかなぁ?

どうやら、そのコツは、会話の中に相手の名前を頻繁に織り交ぜることにありそうです。
"Ciao Kotaro" "Come stai Kotaro" "Che hai fatto Kotaro..." それで、相手の名前を覚えることはもちろん、その名前を何度も呼ぶことで、相手は気分よくなるわけです。

「乾杯!」 グラスをチンとあわせようとしました。すると、ボクの友達が、「コラッ、もう一度。ちゃんと私の目を見なさい!」

そうなんです。ボクって、乾杯するとき、ついグラスに目がいってしまうんです。早く飲みたい、というわけでもないのですが。
相手の目をしっかり見ての乾杯。たとえ恋人同士でなくても、とても大事なことなのだと気付かされました。

握手をする時もそうですね。相手の目を見て、力強い握手。ビジネスシーンに限らず、西欧社会で生きていくなら基本の作法です。
相手の名前を呼ぶこと。相手の目を見ること。イタリア人から学んだ、数少ない(?)良い点です。
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by kotaro_koyama | 2005-11-15 05:49 | 比較文化 | Trackback(1) | Comments(0)
FURBACCHIONA!
Keiって、ほんとうに狡賢いんです。
猫なで声を出したり、べそをかいたり、ありとあらゆる手段を使って、自分の欲しいモノを必ず手に入れます。一方のMahoは、我慢をして、一歩引いてしまう場面が多いのです。

ボクは、どちらかと言えばKeiに甘いので、その笑顔や涙につい屈してしまうのですが、でも観察していると、彼女に負けてしまうのは父親だけではないようです。

d0036978_7345062.jpg放課後、バスケットボールクラブに通う2人。ここでも、性格の違いが如実に出ます。練習中、コーチが与えたミニ・ルールを忠実に守ろうとするMahoに対して、Keiときたら…
コーチの目を盗んで、あらゆる手を使ってそのゲームに勝とうとするんです。本当にズルイ!親として恥ずかしくなるくらい。

「Keiちゃん、ゲームはね、ルールを守ってこそ面白いんだよ」

そう注意しようかと思うのですが、迷った末に黙って見守っています。
Mahoのような性格の子に、狡猾さを身に付けろと言っても難しいでしょう。逆に、Keiのような子を押さえつけるのは簡単です。でも、とかくオトナシクて、枠の中に収まってしまう日本の子供が多い中、この狡猾さは貴重かな、とも思って… 「もうどこまでも、そのままイッちゃってください!」と、口を閉じてしまうんです。

イタリアでは、彼女みたいな人をFURBAと表現します。ズルイという意味ですが、でもそこには、狡「賢い」意味が多分に含まれています。辞書を引いてみると、なるほど、広義としてSVEGLIO(アタマの回転が速い)ともあります。「抜け目なく、賢く生きる」肯定的な意味もあるのです。

ズルガシコクなければ生き残っていけないイタリア。BUONO(よい子)であるより、FURBOの方が評価されることがままあるというわけですね。

Keiは、どこへ行っても、たくましく生き延びていくだろうなぁ…。
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by kotaro_koyama | 2005-10-24 22:27 | 比較文化 | Trackback(1) | Comments(6)
父親になる年齢、世界最高はイタリア人
[ローマ 20日 ロイター]  第1子を持つ年齢が世界で最も高いのはイタリア人男性であることが、伊国家統計局(ISTAT)の調べで分かった。また、イタリア人男性は子供が生まれた後、妻の手伝いをほとんど、または全くしないという実情も浮き彫りになった。男性が第1子を持つ平均年齢は、スペインやフランス、フィンランドが31歳未満なのに対し、イタリアは33歳だった・・・

というニュースを読みましたか?
確かに、娘たちの学校や誕生日会へ行くと、周囲の親は、ボクのお父さんやお母さんといっても良いくらいの雰囲気なんです。たいてい子供は1人、多くても2人。そんな中に、若いふりして(?)子供を3人も連れて行くと、ちょっと浮いちゃうことがあります。話題を合わせるのもなかなか苦労するし。それがデータで裏付けられたって感じです。

原因の一つとしては、イタリア人男性が親と同居する期間が世界で最も長いことだそう。30-34歳の男性の4割がまだ実家で暮らしているとか。そして、子供が生まれても、イタリア人男性が家事に貢献する程度は「無いに等しいか申し訳程度」。

確かに、イタリアの男の子たちは大事にされて、甘やかされたお母さん子"マンモーネ"になっている子供が多いですね。我が家の娘たちが、将来、もしイタリア人と結婚したら苦労するかしら? MAHOの"彼氏"ロレンツォが、「え~?」と思うような甘やかされ方をされているのを見るとちょっと不安になります・・・。
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by kotaro_koyama | 2005-10-21 22:39 | 比較文化 | Trackback | Comments(4)
今学期も
d0036978_3561944.jpg小学校5年生になったMaho。彼女の新しい教科書を覗いてみました。その内容、かなり濃いものなんです。

まずは国語、つまりイタリア語。192ページにわたって、テキストがいっぱい。かなりの量です。毎期、日本大使館の方に送付していただく日本の教科書と見比べると、その量の違いに目を見張ります。

こちらの国語教育で目に付くのが、『要約』です。低学年から、要約の練習を頻繁に取り入れていますね。良いことだと思います。要約なんて、塾にでも行かない限り、小学校ではやらなかったように記憶していますから。

そして、歴史。日本の小学校で、どれ程の歴史を勉強したでしょうか?先史時代に始まり、古代エジプト・ギリシャ人、そしてその文明。バビロニア人、エトルリア人、フェニキア人・・・。

既に4年生の時に一通り勉強したものですが、ローマ帝国の崩壊までを、今年は更に深く掘り下げるようです。東西の違いがあるとは言え、時々、ついていけません。
今学期も、頑張って一緒に勉強しなきゃ・・・。

あっ、算数、特に計算の教え方だけは、九九を始めとして、日本の方が優れていると思います。
特に、イタリアの割り算の仕方だけは理解できない!
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by kotaro_koyama | 2005-10-05 04:12 | 比較文化 | Trackback(1) | Comments(2)
LE BARZELLETTE
イタリア人って、本当によく喋るし、冗談が好きです。
バールにカフェを飲みに行きます。日本人だったら、「いい天気ですねぇ」「そうですねぇ」で終わるところ。イタリア人の間では、それじゃぁ許されません。何か面白い、気の利いたこと言って相手を笑わせよう、叩き返そう、と皆が待ち構えているんです。
ボクもなんとか気の利いたこと言って、相手をオッと言わせたいのですが、これがなかなか・・・。それって語学の問題じゃないんですよね。日本で、イタリア人に近いと思うのが関西人。彼らなら、少々語学が未熟でもこちらで笑いを取れます。関西の方は、どうにか「笑わしたろ」っていつも考えてますからね。

そんな国ですから、バルゼレッタ -小噺- にいたっては、それこそ掃いて捨てるほどあります。Mahoが通う小学校の国語の教科書にも、朗読の練習として載っているくらい。文化なんです。

「こらっ!仕事中に口笛を吹いちゃいかん!」
「えっ?いったい誰が働いてるってぇの!?」

今日、ようやくギブスの取れたMaho。病院での、長い、なが~い待ち時間に披露してくれた小噺の一つが、その終わりなき時を正当化しているのでした。
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by kotaro_koyama | 2005-06-06 22:28 | 比較文化 | Trackback | Comments(2)
PRIMA COMUNIONE
初夏。イタリアでは「プリマ・コムニオーネ」(初聖体拝受)の季節です。教会のミサで、パンの薄焼きのようなものを頂きますね。あれがキリストの肉体を象徴化した「聖体」です。この儀式は、1年ほどに渡って教理を勉強した10歳前後の子供たちが、初めてその聖体を受ける資格を得る日なのです。長女Mahoも、同級生たちのそんな儀式に招待される歳になりました。

d0036978_1853918.jpg国民の90%以上がカトリック信者のイタリア。小学校でも、もちろん宗教の授業があります。今日では、宗教の授業を受けない選択肢もありますが、そんな子供はまずいません。Mahoも、大きくカトリックの影響を受けています。家に帰ってきて、聖書の一節を説明してくれ、親が勉強させられることがしばしば。

こちらで暮らしていると、「あなたの宗教は?仏教?」と聞かれて困ってしまうことがよくあります。神教と仏教が入り混じった国に育ち、宗教教育を受けていない典型的な日本人の僕、その答えに戸惑います。仏教徒ってわけでもない、かと言って100%無神論者というわけでもない。結婚式はウェディングドレスだったし…。
その良し悪しは別として、日本における宗教教育の欠如を強く感じるのです。

COMUNIONEという単語には、財産や思想、感情の共有という意味もあります。辞書で引くと、その近くには、COMUNICARE(伝える)、COMUNICAZIONE(伝達・コミュニケーション)、COMUNITA’(共同体・地域社会)といった単語が見つけられます。どれもCOMUNE(共有)という単語が土台になっています。真にコミュニケーションを取るには、何かを共有していないといけないでしょう。
プリマ・コムニオーネは、イタリアに暮らす上で、この国のCOMUNITA’- 社会 - に仲間入りする一つの儀式なのではないかと思うのです。

「パピ、Prima comunioneを受けるって難しいの?Mahoにもやって欲しい?」
異人として暮らし、イタリア社会の真の一員ではない上に、宗教さえ中途半端な僕。娘にそんな素朴な質問をされると、ぐっと答えに詰まってしまうのでした。
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by kotaro_koyama | 2005-05-27 19:01 | 比較文化 | Trackback | Comments(4)


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