Maho20歳、Kei17歳、Riki12歳。イタリアで、一部ニッポンで、スクスク成長中。
by kotaro
イタリア人らしく。
また移民問題がイタリアのニュースを賑わせています。一向に減少しない犯罪に不安を覚える市民の声が、右往左往する政府をちょっと強引な方向へと後押ししているのです。もちろん過ちを犯すのは外国人(不法移民者)だけではないことは皆がよく承知している。それにこの国の経済活動が最早移民の力無しには前に進まないことも、合法的に移民をすることがいかに困難か、も。でも、過ちの責任をガイジンに振り向けるのは一番手っ取り早い方法なわけです。

これ、移民の子として生きていくかもしれない子供を抱える身としては、どうしても注目してしまうテーマです。一連の報道を見ていると、移民とこの国の現実を正面から見据えていない国のシステムが、また付け焼刃の対応をしようとしているとしか思えません。そして、テレビの街頭インタビューを聞いていて悲しい気持ちになるのは、こんな言葉を聞いた時。

d0036978_19481770.jpg『特にこれといって問題を引き起こしているわけではないし、直接私が被害を被っているわけではないんだけれど・・・』

なんとなくイヤ。眼触り。気味が悪い・・・ 『何だかよく分からない』というのが、一番人の不安をかきたてるわけだ。そうそう、人は予測不能な動きをするものに不安を覚えると心理学の本で読んだことがある。鳥とか、ゴキブリとか。

言語、文化、宗教の違いなど、乗り越えなければいけない壁は高い。でも、『移民の労働力は助かるが、我が物顔で街をウロウロされるのは嫌・・・』 外見だけで判断する、そんな人が増えてしまったら。そして残念なことに、ボクたちの人間の心の中にはそんな気持ちの種が存在する・・・。この国でボクの子供達は幸せになれるだろうか。

『移民がどうこう』と言ったって、イタリアの過去を見れば、それは民族移動の波を被った長い歴史。色々な国の血が混じり合っている。北に行けば金髪が増えるし、南に行けば肌の色が濃くなる。『イタリア人らしい』イタリア人の外見なんて映画や雑誌が作り上げたものだ。

もし我が子がイタリアに住み続けて、『イタリア人っぽい』イタリア人と結婚して、その子供が生まれたら、その子はハーフの顔つきか。そしてその子がまた『正統派』イタリア人と子供をもうけたらクォーター。そして・・・

そしてボクの子孫は、いつの日か『イタリア人らしく』なってしまうのかしら?
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by kotaro_koyama | 2008-05-20 21:01 | イタリア暮らし | Trackback | Comments(4)
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Commented by kanchan at 2008-05-21 11:30 x
はじめまして。kotaroさんの日記、いつも共感しながら拝読しています。
私は、約2年前からブラジルのアマゾンはマナウスに夫の仕事のため家族で駐在しています。
ブラジルは世界一の日系人社会と言われていてマナウスにも日系の方々がたくさん住んでいます。
長男の通う日本人学校は半分は現地の子どもたちが通っていますが、そのほとんどは日系人です。どの子も午前中、日本人学校、午後からはブラジルの学校にみんな通うがんばりやさんです。

驚いたのが、日系三世、四世のブラジルで生まれたその子どもたちが、日本人の私たちの子どもたちよりもはるかに日本人らしいということです。祖父母が日本人ということはありますが、ブラジルで生まれ育った両親に育てられたのに、です。
決して将来日本人として日本で暮らそうと思ってブラジルで生きているわけではないのに日本語はともかく考え方までが日本的なんです。
やはり、どこの国で生まれ育とうとそういう環境の下育った子どもは日本人として育つんだなぁと思いました。

Mahoちゃん、Keiちゃん、Rikiくんの成長が楽しみです。

Commented by KOKO at 2008-05-23 00:32 x
こんにちは。
胸の内を正直に明かせば他人事のように時々ニュースを見ていたりしていますが、私達もExtracomiunitarioなんですよね。。滞在許可書がカルタに変わっても選挙権は相変わらずないし、つまりこの国の政治にも参加出来ない。でも子供たちとは自分たちが住むこの国の政治を一緒に議論出来るような親でありたいと思っています。
Commented by kotaro_koyama at 2008-05-23 00:40
kanchanさん>ご訪問&コメントありがとうございます。ブラジルのように日系人の社会がしっかりできあがっていると、日本文化が純粋に維持されていくのかもしれませんね。周りに日本人が少ない僕達の場合も、子供達はある意味では『純粋培養』でされてます。日本人としての誇りを妙に抱いている。それに日本語は下手だけれど、綺麗な言葉を使いますね。親が喋る言葉しか聞いてませんから。日本に一時帰国するとすぐに言葉使いが汚くなって。

アマゾンと聞いてビックリしてしまったのですが、調べるとマナウスは大きな街なんですね。でも普通では行かないような所、素晴らしい経験をされているのではと想像します。南米ブラジル、アルゼンチン・・・ いつか行ってみたいところです。
Commented by kotaro_koyama at 2008-05-23 00:50
KOKOさん>そうそう。別に自分は『移民』してきたつもりはないんだけれど、事実を見れば僕も移民者。周囲のイタリア人は、『日本人はextracomunitarioじゃないでしょ』なんて言うし、気持ちの上ではそうなのかもしれないけれど、紙の上での扱いはやっぱり一緒ですからね。
この国でフツーに生まれ育ってきた我が子たちが、大きくなるにつれて外国人として色々な現実にぶつかることを想像し、胸を痛め始めるとキリがなくて・・・。
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