Maho20歳、Kei17歳、Riki12歳。イタリアで、一部ニッポンで、スクスク成長中。
by kotaro
特等席
d0036978_2304539.jpg我が家は、ペルージャ旧市街にあります。車が2台、やっとすれ違えるほどの、狭い石畳の道に面する古いアパートです。

僕の日課は、この窓から外を眺めること。なんだか変な覗き趣味のようですが、これが止められない。毎日、この道を舞台に繰り広げられる数々のシーンは、ヘタなTV番組より、よほど見応えがあるんです。

道行く人の歩き方、表情。そのファッションを見れば、季節を感じます。
その横では、違法駐車を取り締まる警察官に泣きつく運転手。そして、不可能とも思える狭い曲がり角での、芸術的なレッカー移動。
そ知らぬ顔をして、犬に糞をさせるおばさん。粗大ゴミをあさる浮浪者。
若いカップルの終わりなき抱擁・・・。

でも、なにより楽しいのは、狭い道でぶつかり合う運転手同士の戦いです。大きなクラクションが鳴り始めたら、さあ、劇の始まり、始まり。

ブッブゥ~~~!!!

お決まりの席へ駆けつけると、案の定、とんでもない路上駐車をする車で幕が開いていました。どう見ても、誰も通れるスペースなし。次々と押し寄せる車。鳴り続けるクラクション。

10分ほどして、ようやく問題の運転手が帰ってきました。ヴィトンの鞄に、サングラス。なかなか美人の奥さまです。慌てる様子、悪びれる様子、全く無し。

『シニョーラ、いったい何を考えてるんだい!なんだいこの駐車の仕方は!?この道はオマエさんの私道かよ!俺たちはもう10分以上もこうして身動き取れなかったんだぞ!たった今、警察に電話したからな。そこでそうして待っているがいい!』

非難の嵐を浴びても、決して自分の非を認めない。それどころか、逆に相手に食ってかかろうとする奥さま。

『ほんの2~3分のことでしょ?第一、ここが通れないかしら?』  (通れません!)

更に高まる緊張感。ワクワク・・・ それにしても・・・ あぁ、なんて違うんだろう!近頃の日本だったら、何も言わずにナイフが出てきて、もう血を見ているかもしれない!

イタリアでは、かなり激しい口喧嘩、口論でも、決して手が出ることはありません。
『言いたいことは言う』。たとえそれが理にかなっていなくとも、とりあえず自己主張することだけは忘れません。『あ・うん文化』の日本の場合、自分の考えが相手にもきっと通じるはず、と思い過ぎ、期待しすぎなのかもしれませんね。

どちらがいいのかは分からないけれど、後々ストレスが残らないのは、イタリアの方だと思うのです。
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by kotaro_koyama | 2006-10-04 23:56 | イタリア暮らし | Trackback | Comments(4)
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Commented by mirasierra at 2006-10-08 21:41
日常の出来事に日本よりもストーリー性があって、見てて飽きないですよね♪
確かに、激しい口喧嘩をするけど、手が出ないのは、スペインも同じだった気がします。

↓mahoちゃんの悩みの件、わかります。
息子達も、いろいろ嫌な思いをしたんだ、全部が全部、親(私)に言っていたわけではない、と言いますから。 親としては切ない。
子どもなりに考えているのですよね。
どうしても通らなくちゃならない道、と思うのも悲しいけど、現実はそう。
小さかった娘でさえ、他の子が目を横に引っ張りながら(細くして)中国人と言ったことを覚えています。
よくわからずにやっている場合もあるけど、悪意がある場合も多く、気持ちの良いものではありませんでした。
でも、そういう嫌な思いをしているのをわかってかばってくれる友人が息子達にはいたことも確かです。
Commented by kotaro_koyama at 2006-10-09 16:55
mirasierraさん>南欧の人たちの、日常の些細な言動に、日本にはない刺激を覚えます。いざ喧嘩・口論となると、こちらの言葉は実にバラエティーに富んでいて、武器としてても有効ですよね。

mahoは、その後、毎日楽しそうに学校に行っています。たとえ小さくとも、子供なりの悩みがありますよね。親として、それに気がついた時、うろたえずに受け止めてあげたいです。
Commented by juntobaguio at 2006-10-16 21:45
初めまして。フィリピンからです。
フィリピンの喧嘩も口だけで手は出ません。そして決して謝りません。悪いと思った時にはアイスクリームを持ってきます。(笑)
そして、すごい剣幕で話し合っているので喧嘩かと思いきや、朝ごはんのおかずのことだったりして気が抜けます。
mahoちゃんのことは親としてつらいですね。私も子供を連れて海外に出たので、子供が学校でつらい思いをしていたことを担任から聞いた時は、すぐ家に帰って子供を抱きしめてしまいました。子供にとって学校は自分の世界の大半を占めていて、その世界がつらい時、それを乗り越えることはとても大変だったと思います。
だからこそ、他人の痛みも分かる大人になると思いますよ。
しかし、日本のいじめほど陰湿でないのがせめてもの救いです。
Commented by kotaro_koyama at 2006-10-16 22:16
juntobaguioさん>ご訪問&リンクどうもありがとうございます。『悪いと思ったときのアイスクリーム』、可笑しいですねぇ。決して謝らないこと、他愛のない内容なのにすごい剣幕、イタリアも同じです。

いじめ。日本では、最近も、いじめが原因で自殺する子がいたようです。日本では、どうしてイヤラシくて陰湿ないじめになってしまうのでしょうね・・・。仰るとおり、決して嬉しくはない経験を乗り越えて、他人の痛みの分かる大人になってほしいと思います。
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