Maho20歳、Kei17歳、Riki12歳。イタリアで、一部ニッポンで、スクスク成長中。
by kotaro
差別
QUESTURA(警察)へ、滞在許可証の更新に行って来ました。

クエストゥーラは、外国人としてイタリアに住めば、誰もが通過しなければならない、やっかいな関所です。早朝配られる整理券を奪取すべく、夜明け前から並ぶのなんて当たり前。『整然と列を作る』なんて考えを持たない様々な国からの移民たちと、押し合いへし合いをしながら待っていると、『なんでこんな苦労してイタリアなんぞに住まなきゃいけないのかなぁ』という疑問が沸きあがってきます。

そして、窓口のお巡りさん。担当する人によって、その日によって、言うことがバラバラなんですよね。ですから、ちゃんと言われた通りに書類を揃えて行っても、また出直しなんてことがよくあります。ここには、ボクもだいぶ苦労をさせられました。

最近では、2年おきに許可証を更新するだけ。提出書類も決まっているので、だいぶ楽にはなりました。とはいっても、『待つこと』と『人ごみ』が大嫌いなボクにとっては、この更新時期が来ると憂鬱になります。

寒いこの時期、雨の中を並ぶのなんてまっぴら御免ですから、前の日、しっかり天気予報をチェックします。快晴の日を選んで6時半起き。7時過ぎに行くと、それでも、もう数十人の列ができていました。

待つこと1時間半。午前8時30分、ようやく整理券が配られます。自分のを見ると、"D-23"。
とりあえず帰宅します。どうせ順番が回ってくるのは、11時を回ってからですから。

妻とRikiを連れて、10時30分頃戻ります。電光掲示板の番号を見ると、"C-36"。
んっ? まだCの番ということは… まだ自分の前に80人以上いるってことじゃない!!バカバカしい。買い物でもしてこよう。

1時間後に戻ると… ぎゃっ!まだ5人しか進んでいない!!!

こうなると、ボクの中に流れるイタリアの血が騒いできます。ニホン人のココロは忘れてしまい…。おとなしく順番待ちなんかしてられるか!
運の良いことに、顔見知りのお巡りさんが窓口にいたんです。ボクの姿が彼の眼に留まるようウロウロ。ウロウロ。う~ん、なかなか眼が合わないなあ。ウロウロ、ウロウロ… あっ、眼があった!小さく手を振ります。

「何してんだオマエ?」と、手で合図してくる彼。すかさず、小さなRikiを見せて、「更新、更新」とジェスチャー。こういう時、身振り手振りで会話ができるイタリア人は便利です。

しばらくすると、期待通り、数十人の順番をすっ飛ばして、ボクたちを手招きしてくれました。このお巡りさん、実は名前も知らないんだけれど、ボクを日本人と知った時から、何かと便宜を図ってくれるんです。ただ単に、バイク好きで、日本のバイクを崇拝しているというだけの理由で親身になってくれるんです。

手続きをしながら、彼は、小声でこう言いました。
「こんど更新に来る時はさ、連絡よこせよな。日本人が、こんな混乱の中に並ぶことねぇよ!」

EXTRA COMUNITARIO - EU圏外の外国人- という言葉は、往々にして非常にネガティブな意味合いを持って発音されます。それは、『不法移民』という言葉にほぼ等しいのです。

もちろん日本人だって、EU圏外の外国人。でも、多くのイタリア人に言わせると、『日本人は違うでしょ』。でも、違うことなんてないんです。法律で、紙の上で、そう決まっているのなら、日本人であるボクも、ただ単なる"EXTRA COMUNITARIO"。

日本人であるが故に、時に、『嬉しい差別』を受けることがあります。今日のように。そんな時、「あぁ日本人でよかったなあ」と思い、日本という国に感謝します。でも、差別は差別。『人種差別が間違っている』と思うのなら、やっぱり、同じ外国人として、同じ扱いに甘んじなければいけないと思うのですが。でも…。
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by kotaro_koyama | 2005-12-28 19:26 | イタリア暮らし | Trackback(1) | Comments(4)
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Tracked from uilsfeb at 2006-09-08 14:19
タイトル : uilsfeb
cbpgrvn sdljogr jiltedn gnabbpj baireoc... more
Commented by miharu at 2006-01-12 22:35 x
おひさしぶりです
4週間のイタリアから7日帰国しました。
(そして仕事の山がまっていました 会社でメールがパンクしてた。。180件以上って。。)
イタリアではイタリア語付けだったので日本語を考えるのが面倒になってしまいました。。
EXTRA COMUNITARIO この言葉から少しでもはなれるために
日本語を使いたくなかったのもありますが

外を歩くと白い目が気になりましたね。。
EXTRA COMUNITARIO 。。しみじみ感じたりしました
大都市ならいいのですが
私のいった街ではとうとう同胞をみませんでした。
なのでイタリア人観光ガイドツアーにまぎれていると 
不思議な目をされ。。そして質問攻め 
何故イタリア語がわかる?

アジアの中では日本人は特別だと思われている理由がわかりました
マナーも良いし そして
私達はイタリア語をなんとしてでもしゃべるという気合があるわけで。。
難解な言葉日本語をあやつる民族がイタリア語をしゃべる
それは嬉しいことなのよ!とイタリア人にいわれましたが。

どんな理由でも差別はなくなりません。。
この差別がなくなればもっと人は自由になれるのに


Commented by kotaro_koyama at 2006-01-13 06:02
miharuさん>イタリアにいらしていたんですね。以前にお聞きした目的ですよね!4週間のご滞在は如何でしたか?短かったと思いますが、きっと、色々な意味で有意義なものになったのではないでしょうか。これから、お仕事、そしてご自分の暮らしがより豊かになることでしょう!
Commented at 2006-01-14 21:16 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kotaro_koyama at 2006-01-15 00:28
miharuさん>「天と地の差」 笑えるようで、笑えない!
良くも悪くも、とてもよい経験になったと想像します。「策略」がんばって推し進めてくださいね!
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