やっぱり和食に限りますねぇ!

今年の九月には高校生になるKei。昨日、市内各高校の出張説明会があった。「パパも来なきゃ駄目」って言うから顔を出したけれど、大勢の子供たちの壁に阻まれよく話も聞こえないし、それほど実のある内容でもなさそうだったから「よく聞いておきなさい」と早々に退散させて頂いた。

その後、各高校のパンフレットを持ち帰って来たKei。ワイン醸造やホテル経営学などの専門高校などにも目を開き、「こういうのも面白そうねえ」と真剣な顔で検討を始める。いつもの「わたしはMahoみたいに日本の高校行くの!」の一点張りじゃなくて、真剣モードで将来を考えているので、こちらも真面目に対応する。・・・専門学校を一概に否定しないけれど、よほどその分野に強い興味とか夢がないのなら、Keiはいい成績残しているんだし、普通高校へ行った方がいいんじゃない? ・・・日本の高校だけれどね、Keiみたいな性格の子は日本へ行っても頑張るだろうから心配はしないけれど、でもね、「今よりももっともっと」頑張らないと自分の満足する、つまり大学推薦を貰えるような成績は残せないのが現実だと思うよ。普通に筆記受験で大学合格はまず無理だと思うし。せっかくイタリアの学校で成績が良いのだから、こちらの高校でそれをキープし続ける方が楽だし、勉強という意味では、もしかしたらこちらの高校の方が中身が濃いかもしれないよ、もちろん日本の高校はクラブ活動や文化祭などイタリアにはない良さがあるし、それを経験させてあげたいとは思うけれどね、日本の高校に一年留学みたいな形で「遊びに」行ければいいんだけど、でも君は日本人だからなあ・・・ みたいな話を始めたら、涙をぽろぽろ流しながら、「わたしやっぱりイタリアの高校で五年間頑張ろうかな・・・」なんて呟いて。

まあまだどちらとも決めつけないで、今の所は五年間イタリアに残るつもりで高校選びをしようね、ってことでお話は終わったのだが、十三歳なりに一生懸命将来を考えている姿がなんとも健気なのだった。

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Commented at 2013-01-21 15:21
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kotaro_koyama at 2013-01-21 19:23
鍵コメさま:そうですね。どこにいても輝く子供であり続けて欲しいと思います。今朝も和食をご所望されたKei、と言っても、お味噌汁とご飯に目玉焼きだけですが、「毎日一回は和食を作ってくれて、一年に二回日本へ連れて行ってくれるならイタリアの高校で頑張れる」って。元気に飛び出して行きました。
Commented by muchasflores at 2013-01-22 01:57
こんにちは。Keiちゃんとの会話、とっても参考になりました。
わが娘は13歳になったばかり、まさに我が家も同じような会話が繰り広げられてます。
こっちの学校で毎日いっぱい頑張ってて、いっぱい、いっぱいの時、「いつまでこっち?日本の高校にはいけないの?」と聞かれると、つい「日本に帰っても大変だよ、云々カンヌン・・・・」と始まってしまいます。
彼女がもし、日本のほうが楽そうだから、と思って帰りたい、というのは間違ってるし、日本の学校を経験している私としては、こちらの教え方に感心することが多々あったり・・ついつい話が長くなってしまいます。できるなら両方体験させてあげたいのが親心、でも、そうはいかないのでじっくり長い時間をかけてこれからも話し合っていきます。
Commented by kotaro_koyama at 2013-01-22 15:40
muchasfloresさん:外国で子育てをされる日本人家庭は皆同じような問題を抱えていますよね。将来の選択をするにあたって、何が正しいか、なんて決めつけられないことばかり。日本のいいところ、悪いところ、こちらの国のいいところ、悪いところ・・・ 色々天秤にかけてみるけれど、いつも微妙なバランスを保ってしまい。我が家もまだまだじっくりと考え、話し合って行きたいと思います。
Commented by nori at 2013-02-15 12:53 x
このケイちゃん写真、サエによく似てます!!
目元が似てるのかな?!
光栄です♪
Commented by kotaro_koyama at 2013-02-15 17:50
noriちゃん:こちらこそ光栄です!サエちゃんは、恵が小さかった頃によく似ているよ。そう、特に目の形!
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by kotaro_koyama | 2013-01-21 03:39 | イタリア暮らし | Comments(6)

主夫と生活、ゴルフのこと。


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