Maho20歳、Kei17歳、Riki12歳。イタリアで、一部ニッポンで、スクスク成長中。
by kotaro
夏休みの工作
ゴキブリが出た。ボクの大嫌いなゴキブリが。
家族全員、ボクがゴキブリだけは駄目なことを知っている。だからその処理はすべて他の誰かに任せて逃げる。頼りになるのが昆虫好きのKeiだ。ママが必死に殺そうとする姿を見て、『殺すなんてかわいそう』などと実に頼もしいことを言う。そして弱ったゴキブリをボール紙に乗せて、観察なんかをしている。助け合う家族。美しい。

小さい頃、ボクはゴキブリを見たことがなかった。自宅の周囲はまだ緑がいっぱいで、住宅の数が少なかったからかもしれない。生まれて初めてその姿を目撃したのは小学校3年生の時、あれは理科教室だった。大騒ぎする生徒たちを尻目に、スリッパでパンッとゴキブリを叩き、そのヒゲをつかんでゴミ箱に捨てた理科の先生。『キッタネェ〜!』と叫ぶ生徒たち。先生は『こんなの手を洗えばなんてことない』と涼しげに笑っていた。理科の先生が言うのだからそうなのだろう、と妙に納得しながらも、なんとグロテスクな生き物なのだと仰天したことを思い出す。それからも長い間、自宅でその黒い姿を目撃することはなく平和に暮らし、そのせいかどうか、今、あの生き物だけは大の苦手なのである。

『Kotaroさんはもうイタリア永住ですか?』とよく聞かれる。『永住ですか?』なんて言われると『うっ』と答えに詰まってしまうのだが、『まあ今のところは』なんて適当な答えをしておく。でもその後『永住ねえ』と考え込んでしまって、『さてボクはこれからの人生を如何に』なんて真面目に考え込んでしまう。イタリアに住んで良い事、悪い事、日本の良い所、悪い所・・・ 頭の中に色々とリストを挙げ始めるのだが、その中に必ず出てくるのがこのゴキブリなのだ。イタリアの家にはゴキブリがいないのだ。14年間暮らしてきたイタリアだが、ただの1回も彼らに遭遇したことがない。ゴキブリを見なくて済む国。ああなんて素晴らしい国なんだ!人は馬鹿なことと笑うだろうが、ボクの中ではかなり重要な要素なのである・・・

さて、ゴキブリ出現の翌日。早速ゴキブリホイホイを買って来た。それを見て喜んだのがRikiだ。生まれて初めて見るゴキブリのお家の工作セット。まるで新しい玩具を買ってもらったかのように狂喜乱舞している。

『ボクが作るぅ!!!』

真剣な眼差しで組み立て方を読み、喜々とした表情でゴキブリのお家を次々に建設、しかるべき場所へ設置してくれた。

改めて家族の有り難みを感じた。

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by kotaro_koyama | 2010-07-20 10:54 | 日本放浪
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