Maho20歳、Kei17歳、Riki12歳。イタリアで、一部ニッポンで、スクスク成長中。
by kotaro
食物連鎖
『有機飼育された鶏肉ってある?』

その言葉に、行きつけの肉屋の親父が嬉しそうに笑った。奥から大事そうに出して来た一羽は、細身でしっかり締まった身体、長い足、鋭い爪。もちろん首も頭もついている。青空の下で走り回って育ったのだろう、見るからに健康そうだ。ふと横を見るといつもの鶏肉が並んでいた。見た目がまるで違う。でっぷりとしたその肉は、急いで太らされたからに違いない。太陽の光も浴びず、狭い養鶏所にすし詰めにされて1ヶ月強で出荷されるブロイラー。その劣悪な飼育環境もさることながら、飼料の質、抗生物質の投与も大きな問題だという。

幾らするのか値段も聞かず、早速一羽丸ごと購入した。大きく切り分ける。お気に入りの浅い鍋を取り出す。TERRACOTTAの鍋だ。肉屋お手製のラードと多めのニンニク、庭で摘んだローズマリーも欠かせない。オーブンは170度。蓋をして約1時間、時々肉汁をかけながら丁寧に。肉が十分柔らかくなったところで蓋を取る。少し温度を上げてあと30分。今度はファンも回す。仕上げにしっかり焼き色をつけるためだ。うん、思い通り。白い皿に盛りつける。付け合わせはじゃがいもにしよう。

今日のテーブルには、Keiの愛するジョヴァンニも座っている。口に入れて感じる明らかな違い、しっかりした皮と固い軟骨、しまった肉。子供たちにこの違いが分かるだろうか。あこがれの彼の隣でうっとりしているKeiには無理かもしれない・・・ そんなことを考えながら僕は骨をしゃぶる。失われた命に感謝する。

理想は高いが、どうもベジタリアンには成り切れそうもない我が家の食卓。なるべく食べる肉の量を減らそうとしてはいるけれど、つい・・・。豆、穀物、野菜を中心に、そして時々食べるのならこういう肉が正しいのだと考える午後の一時だった。

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by kotaro_koyama | 2009-10-14 00:11 | イタリア暮らし
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